土壌分析時間が2週間→14分に!農家の“土作り”に貢献する新装置

シャープライフサイエンスが市場に投入、分析機器の強みを生かす

 シャープライフサイエンス(神戸市中央区、林家慶社長)は、農業法人向けに土壌分析がわずか14分で行えるソリューション装置を開発し、市場投入した。分析機関などに土壌分析を依頼すると、2週間前後かかるのが普通。農作物の種子や苗を植える時期は限られているため、その間に栽培のタイミングを逃してしまうことも多く、悩みだった。短時間分析の強みを生かし、年に何回も栽培することが多い野菜農家や施設園芸農家、新規就農者などへ売り込む。

 装置は幅318ミリ×奥行き162ミリメートルサイズの本体機器と、土壌分析のカートリッジ容器で構成。カートリッジにはリン酸や窒素、石灰など重要6成分を一括分析できる試薬が入っており、田畑の土を入れて分析する仕組み。消費税抜き価格は本体が40万円で、カートリッジが1個3000円。土壌分析には4隅と中央部分で行うのが一般的とされ、この場合はカートリッジが5個、必要になる。

 農作物がうまく育つポイントは“土づくり”とされる。新規就農する場合もまず土づくりから入り、土が完成するまで数年かかるのが普通だ。分析で、例えば「土壌に窒素・カリウムは豊富だが、リン酸が不足している」などの特性がわかる。適切な肥料をまけば良く、肥料代の節約にもつながる。土壌成分が平準化するため、農作物の味や品質も向上できる。

 土壌分析データはパソコンとプリンターで出力できる。シャープライフサイエンスは光センシングや分析機器に強みがあり、それを生かして今回の装置を開発した。

日刊工業新聞2018年11月8日

  

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