次こそ宇宙へ、小型ロケット“MOMO3号機”打ち上げ準備が進行中
インターステラ、2号機のトラブル解決の算段も立っている
宇宙への夢、今度こそ―。インターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町、稲川貴大社長)が、小型ロケットの打ち上げ準備を進めている。6月に実施した2号機の打ち上げ実験は失敗したものの、すでに「3号機」による実験を計画。同社は小型ロケットで超小型衛星を10分の1程の予算で打ち上げる目標を掲げる。民間企業では国内初となる宇宙空間にたどり着くための挑戦は続く。
人工衛星を地球周回軌道に投入するロケット「ZERO」を作るためには、宇宙空間(高度100キロメートル)に到達することが最優先となる。まずは小型ロケット「MOMO(モモ)」を成功させなくてはならない。
前回の2号機の打ち上げ失敗後に補助推進系のトラブルがあったことが判明。ベンチャーのメリットである意思決定の早さを生かし、すぐにMOMO3号機の打ち上げに向けて準備を進めた。
今まで燃焼は横吹き試験のみだったが、3号機からは実機同様のロケットを地上に固定して燃焼させる縦吹き燃焼実験も合わせて実施し、より確実にフライト時の状態を模擬して試験を行う。
植松千春MOMO3プロジェクトマネージャは「3号機に向けて一丸となって開発・試験に取り組んでいる。2号機のトラブルは解決できる算段が立っており、あとはこれを確実かつ早く試験を行い、3号機の打ち上げに向けて着実なステップを踏んでいきたい」としている。
(写真・文=北山哲也)
人工衛星を地球周回軌道に投入するロケット「ZERO」を作るためには、宇宙空間(高度100キロメートル)に到達することが最優先となる。まずは小型ロケット「MOMO(モモ)」を成功させなくてはならない。
前回の2号機の打ち上げ失敗後に補助推進系のトラブルがあったことが判明。ベンチャーのメリットである意思決定の早さを生かし、すぐにMOMO3号機の打ち上げに向けて準備を進めた。
今まで燃焼は横吹き試験のみだったが、3号機からは実機同様のロケットを地上に固定して燃焼させる縦吹き燃焼実験も合わせて実施し、より確実にフライト時の状態を模擬して試験を行う。
植松千春MOMO3プロジェクトマネージャは「3号機に向けて一丸となって開発・試験に取り組んでいる。2号機のトラブルは解決できる算段が立っており、あとはこれを確実かつ早く試験を行い、3号機の打ち上げに向けて着実なステップを踏んでいきたい」としている。
(写真・文=北山哲也)
日刊工業新聞2018年11月6日