“温活”市場が沸騰している!

女性にとって、冷え性は世代を超えた悩みの一つ

 冷えと戦う―。7割以上の女性が冷え性に悩むといわれる現代。これまで年配女性の悩みと思われがちだったが、今では世代を超えた悩みの一つとなっている。近年はクーラーが効いたオフィスが多く、夏でも冷え対策が必要。“温活”という言葉も定着しつつあり、一年中対策製品が出続けている。拡大を続ける温活市場に挑む企業を追った。

40℃貼るカイロ


 「女性の社会進出に、生産性を上げるという意味で貢献したい」。エステー事業統括部門サーモケア事業部の砂子坂章事業部長は熱意を語る。同社では女性向けカイロ「On Style(オンスタイル)」シリーズを9月に発売した。

 おなかに貼るタイプとクッションのようにお尻の下に敷くタイプを用意し、勤務中の冷えを防止する。体感温度が40度C程度になる仕組みで、長時間使っても低温やけどをしない。薄い下着の上からも安心して使える。

 おなかに貼るタイプは温熱医療機器としての認証を取得した。砂子坂事業部長は「女性は生理痛があるため、おなかを温めることに関しては一年中需要がある。寒さや痛みで仕事に集中できない、という悩みを解決してほしい」と真剣だ。

 現在、カイロの需要は40代以上が圧倒的に多い。20代、30代に活用を訴求し、オフィスでの冷え対策グッズとしてカイロ自体の認知度も高める。

漢方で体質改善


 一方、クラシエは体の内部から冷えの解消を目指す。パッケージに症状を書いて選びやすくした漢方「漢方セラピー」シリーズの中に「女性の悩み」カテゴリーを設置。血液の質を改善する「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」や血流を改善する「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」などを女性の冷え対策として展開する。

 一般的な冷え対策として「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」も販売しているが、女性の冷えの症状に合わせたモノを用意した。漢方は症状と生活スタイルに合わせたモノを一定期間飲めば、体質改善につながるといわれる。冷えにくい体づくりをサポートする。ヘルスケア事業部マーケティング部MD1チームの一員で中医学士・登録販売者である居原田耕平さんは「多くの女性は自身の体を温める力がなくなっている。原因を突き止め、漢方で対策し、体の動かしやすさを実感してほしい」と笑顔を見せる。

 「冷え」という症状は風邪をはじめさまざまな病気の原因や初期症状となることが多く、温めることは健康への第一歩ともいえる。全ての女性を健康にすべく、温活市場は活発化している。
(文=門脇花梨)
クラシエは生理の悩みとして冷え対策の漢方を展開

日刊工業新聞2018年10月30日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。