組み合わせは“10兆×10億倍通り”、コッチが作る世界に1台だけの自転車

企業、プロ野球球団とのコラボレーションで注目集まる

自転車をファッショナブルに


 コッチ(神奈川県秦野市)は、オリジナル自転車「コッチペダル」を手がける。ウェブ上で好みの色のフレームやペダルなどを選ぶことができる。色の組み合わせは無数で「10兆×10億倍通りのカラーデザイン」が楽しめる。勝俣俊二最高経営責任者(CEO)にカラーデザインへのこだわりを聞いた。

―色の組み合わせは10兆×10億倍通りとアピールしていますね。

「趣味が高じて副業で自転車を販売していた時、顧客から『この色のハンドルにして』といった要望が寄せられたのがきっかけだ。パーツは19種類、12―14色を用意している。ほぼ100%の顧客がウェブ上で好みの色のパーツを選択し、世界に1台だけの自転車を注文してくる」

―多数の色の中からパーツを選べるのに対し、自転車自体のデザインはシンプルです。

「色がいっぱい選べるだけに、壁がなくて一番オーソドックスな形にした。当社が目指すのは買い物や通勤・通学で使う街乗りの自転車。販売前に行った市場調査の結果を踏まえ、20―30代の男性に照準を定めた。かばんや靴などのようにファッションの一部として自転車を選んでもらいたい」

―塗装には揮発性有機化合物(VOC)排出ゼロのパウダーコートを採用しました。

「塗装の初心者でも美しい仕上がりとなる塗料を探し、三王(東京都足立区)の環境に配慮したVOC排出ゼロのパウダーコートにたどり着いた。当社は中国などからパーツを調達し、社内で塗装している。初心者でも30時間程度の研修を受ければ塗装できるようになるのが特徴だ」

―企業カラーを施した販売促進用グッズとしての採用も増えています。

「これまでトンボ鉛筆など約10社が採用。プロ野球の東京ヤクルトスワローズのファンクラブ会員向けポイントの景品用に納車したが、応募開始後すぐなくなったようだ。今後も知名度向上を狙い、企業とのコラボレーションを増やしたい」
                  

(文=編集委員・渡部敦)

日刊工業新聞2018年10月22日

  

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