スポーツスタジアムの群衆から特定人物を発見する映像解析力

キヤノンが製品化へ

 キヤノンはスポーツスタジアムや市街地などに集う群衆の中から特定の人物を迅速に発見できる映像解析ソフトを開発した。人工知能(AI)を活用し、カメラで撮影した1フレームに映る数百人の中から特定人物を正確に検出する。競技場や市街地、鉄道などでテロの未然防止といった警備用を中心に需要が高まると判断。2019年中の販売を目指す。

 キヤノンが開発したソフトは、撮影画像を解析し画像に映し出された数百人の顔を検出して緑枠で囲む。その中に事前登録した人物の顔が認証されると、赤枠で別途表示される仕組み。AIを活用し、ディープラーニング(深層学習)で画像を読み込ませることで顔検出の精度や認証速度を高めた。競技場や市街地などで要注意人物を素早く検出するといった警備用に適している。

 キヤノンは既に地方の競技場で同ソフトを実証済み。マスクやサングラスなどをしている人物の認証技術を強化し、19年中の販売を目指す。

 将来は撮影するカメラ側で画像解析できる技術開発も検討する。従来、数万人以上の観客を収容できるスタジアムなどでは、撮影画像1フレーム内に数百人の人物が一度に映し出されるため、特定の人物を探し出すのは難しかったという。

日刊工業新聞2018年10月19日

  

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