“顔パス入退館システム”で社内外の人脈を見える化

パナソニック、2019年夏メドに発売へ

  • 0
  • 8
顔登録しておけば、機器の前に立つと数秒で判定される
 パナソニックは2019年夏をめどにオフィス向けに入退館を“顔パス”ですませる顔認証システムを発売する。入退館ゲートに設置すればセキュリティーが向上。会議室に導入すれば、打ち合わせ頻度などの記録から、「パイプの太さ」といった社内外の人脈を見える化できる。オフィス改革の成果も、他部門や他社との打ち合わせ回数から分析が可能。「働き方改革」につながる点も生かし、オフィス市場を開拓する。

 顔認証システムは、カメラを搭載した機器の前に立つと、人工知能(AI)が登録ずみの顔データと一致するか分析する。社員の入館カードや来訪者用のゲストカードが不要になる。カードの紛失や盗難により、部外者に侵入されるセキュリティー問題の対策となる。

 来訪者は登録時に、顔撮影と同時に名刺もスキャンする。顔写真付きの名刺データとなり、名刺を見ても顔やいつ会ったか思い出せない事態が減る。

 会議室に設置すれば、会議や商談に出席した人と日時を自動で記録。会合の頻度から、交流のある人間を線で結ぶ人脈グラフを作成できる。名刺管理システムでは実現できない、関係の密度を結ぶ線の太さで表現する機能もある。他社に接触したい時、社内に太いパイプを持つ人がいるか分かるほか、フロアの変更で、他社や他部門との交流が盛んになるか推測できる。

 パナソニックの顔認証システムは羽田や成田、関西など国内の主要5空港に対し順次納入中だ。空の玄関でデファクトスタンダード(事実上の標準)を獲得した実績を生かし、まだ実績がないオフィス需要を開拓する。

日刊工業新聞2018年10月17日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局DX編集部
ニュースイッチ編集長

「会合の頻度から、交流のある人間を線で結ぶ人脈グラフを作成できる」というのが面白いですね。確かに他社の方に接触するときは、よりパイプの太い人を介した方がスムーズに進みそう。ただ、会合の頻度だけではパイプの太さは測りきれないかもしれませんが。

関連する記事はこちら

特集