“顔パス入退館システム”で社内外の人脈を見える化
パナソニック、2019年夏メドに発売へ
パナソニックは2019年夏をめどにオフィス向けに入退館を“顔パス”ですませる顔認証システムを発売する。入退館ゲートに設置すればセキュリティーが向上。会議室に導入すれば、打ち合わせ頻度などの記録から、「パイプの太さ」といった社内外の人脈を見える化できる。オフィス改革の成果も、他部門や他社との打ち合わせ回数から分析が可能。「働き方改革」につながる点も生かし、オフィス市場を開拓する。
顔認証システムは、カメラを搭載した機器の前に立つと、人工知能(AI)が登録ずみの顔データと一致するか分析する。社員の入館カードや来訪者用のゲストカードが不要になる。カードの紛失や盗難により、部外者に侵入されるセキュリティー問題の対策となる。
来訪者は登録時に、顔撮影と同時に名刺もスキャンする。顔写真付きの名刺データとなり、名刺を見ても顔やいつ会ったか思い出せない事態が減る。
会議室に設置すれば、会議や商談に出席した人と日時を自動で記録。会合の頻度から、交流のある人間を線で結ぶ人脈グラフを作成できる。名刺管理システムでは実現できない、関係の密度を結ぶ線の太さで表現する機能もある。他社に接触したい時、社内に太いパイプを持つ人がいるか分かるほか、フロアの変更で、他社や他部門との交流が盛んになるか推測できる。
パナソニックの顔認証システムは羽田や成田、関西など国内の主要5空港に対し順次納入中だ。空の玄関でデファクトスタンダード(事実上の標準)を獲得した実績を生かし、まだ実績がないオフィス需要を開拓する。
顔認証システムは、カメラを搭載した機器の前に立つと、人工知能(AI)が登録ずみの顔データと一致するか分析する。社員の入館カードや来訪者用のゲストカードが不要になる。カードの紛失や盗難により、部外者に侵入されるセキュリティー問題の対策となる。
来訪者は登録時に、顔撮影と同時に名刺もスキャンする。顔写真付きの名刺データとなり、名刺を見ても顔やいつ会ったか思い出せない事態が減る。
会議室に設置すれば、会議や商談に出席した人と日時を自動で記録。会合の頻度から、交流のある人間を線で結ぶ人脈グラフを作成できる。名刺管理システムでは実現できない、関係の密度を結ぶ線の太さで表現する機能もある。他社に接触したい時、社内に太いパイプを持つ人がいるか分かるほか、フロアの変更で、他社や他部門との交流が盛んになるか推測できる。
パナソニックの顔認証システムは羽田や成田、関西など国内の主要5空港に対し順次納入中だ。空の玄関でデファクトスタンダード(事実上の標準)を獲得した実績を生かし、まだ実績がないオフィス需要を開拓する。
日刊工業新聞2018年10月17日