【今週のリケジョ小町】口紅の開発で米国との懸け橋に
資生堂 クワック・アンジェラさん
「使っていてワクワクできるモノを作りたい」―。資生堂のクワック・アンジェラさん(27)は口紅の開発を担当する。働く女性をサポートする製品を生み出すことが目標。思い通りのモノができたとき、働く喜びを感じる。「いつか、生まれ育った米国の社員と製品を開発できたら」と目を輝かせる。
大学時代、交換留学で母の母国である日本に来たのをきっかけに、大阪大学大学院に進学しました。学生として日々を過ごす中で「海外の人にもっと日本の良さを伝えたい」と感じるようになり、就職もグローバル展開している日本の企業を希望しました。将来は米国との懸け橋になるような仕事もやってみたいです。
マスカラや口紅は、理想の自分を作り上げるのを手助けできる道具です。元気を与える側になれる今の仕事に、とてもやりがいを感じています。
ただ、どんなに高い技術を活用しても、お客さまが“いいモノだ”と判断してくれなければ意味がありません。「お客さまがどういう悩みを持って使うのか」という視点を忘れないようにしています。
また、就職活動時に男性社会の中で働く先輩に出会って感じた「働く女性をサポートしたい」という思いも大切にしています。自分自身が働くようになって、時短や疲れを見せないメーキャップの重要性を実感するようにもなりました。あらためて役に立てる製品を開発したいです。
休みの日はペットの猫と自宅でくつろいだり、原宿や渋谷に繰り出したりして過ごします。外出すると、つい街を歩いている人のファッションを観察してしまいます。何となくではありますが各世代のトレンドをつかめていると思うので、仕事に生かしたいです。
(文=門脇花梨、写真=森住貴弘)
働く女性をサポートしたい
大学時代、交換留学で母の母国である日本に来たのをきっかけに、大阪大学大学院に進学しました。学生として日々を過ごす中で「海外の人にもっと日本の良さを伝えたい」と感じるようになり、就職もグローバル展開している日本の企業を希望しました。将来は米国との懸け橋になるような仕事もやってみたいです。
マスカラや口紅は、理想の自分を作り上げるのを手助けできる道具です。元気を与える側になれる今の仕事に、とてもやりがいを感じています。
ただ、どんなに高い技術を活用しても、お客さまが“いいモノだ”と判断してくれなければ意味がありません。「お客さまがどういう悩みを持って使うのか」という視点を忘れないようにしています。
また、就職活動時に男性社会の中で働く先輩に出会って感じた「働く女性をサポートしたい」という思いも大切にしています。自分自身が働くようになって、時短や疲れを見せないメーキャップの重要性を実感するようにもなりました。あらためて役に立てる製品を開発したいです。
休みの日はペットの猫と自宅でくつろいだり、原宿や渋谷に繰り出したりして過ごします。外出すると、つい街を歩いている人のファッションを観察してしまいます。何となくではありますが各世代のトレンドをつかめていると思うので、仕事に生かしたいです。
(文=門脇花梨、写真=森住貴弘)
日刊工業新聞2018年10月8日