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ラジコンで学ぶフォークリフトの操作

MS&ADインターリスク総研がサービス開発
ラジコンで学ぶフォークリフトの操作

ラジコンの模擬走行。奥のモニターで運転者の視界が確認できる

 MS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下のMS&ADインターリスク総研(東京都千代田区、村戸真社長、03・5296・8911)は、ラジコンを使ったフォークリフト操作の研修サービスを開発した。倉庫や工場内部などを再現したジオラマ上で、運転者の目線に合わせたカメラを搭載したラジコンを走らせ、映像をモニターに表示。これを実際の運転者が確認し、危険箇所や死角などの認識につなげる。10月内にも運送業などに提供を始める。

 フォークリフトの操作資格を持った同社のコンサルタントがサービスの発注先を訪問し、講習を実施する。料金は1社20人の参加で、17万円程度とする計画だ。サービスの所要時間は90分から2時間を想定。フォークリフトを多く所有する運送業や製造業などに提供し、運転者や安全管理者向けの講習に役立ててもらう。

 ラジコンは一般的なフォークリフトの8分の1の大きさ。荷物を持ち上げる「フォーク」部分は可動式で、ミニチュアのパレットを使った荷役なども再現できる。運転席部分に前後・左右の4方向を同時に映せるカメラを設置した。映像は無線LANで、別に設けたモニターに飛ばす仕組み。

 ジオラマは荷物を格納するラックのほかに、せり出した天井や障害物を配置。顧客の荷役現場などに合わせたレイアウトとすることも可能だ。
日刊工業新聞2018年10月5日

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