世界最大手の中国ドローンメーカーは、日本の部品を5割使っていた!

DJIの産業用、センサーやリチウムイオン二次電池など

 「メイド・ウィズ・ジャパン」の飛行ロボット(ドローン)―。ドローン世界最大手の中国DJIの産業用ドローンに日本製部品が5割超採用されていることが分かった。軽量化や信頼性などの厳しい要求に応えるため、センサーやリチウムイオン二次電池などが日本メーカー製だという。航空機やスマートフォンのように最終製品のシェアが低くても、日本は部品や素材分野の強さで存在感を示せそうだ。

 「M600」をはじめ産業用の機種は飛行の位置精度や防じん性、大容量通信の確保のため、アクチュエーターやコネクターなども日本メーカー製が搭載されているとみられる。

 日本製部品が多数搭載されている例として米ボーイングの航空機「787」や中国の高級スマートフォンなどがある。787でも日本製の割合は35%で、DJIの高級ドローンはその割合をしのぐ。

 矢野経済研究所によると民生用ドローンの世界市場は2020年に15年比2・2倍の約9000億円に急成長する見通し。

 日本製部品をふんだんに取り入れたM600は同社の高価格帯に入るが、価格は約60万円にとどまる。ドローン完成品を手がける日系企業にとっては逆に手ごわい競合先だ。

日刊工業新聞2016年10月26日



安全に40分飛行


 中国のDJIは空中撮影やインフラ点検などの用途に向けた産業用飛行ロボット(ドローン)、「Matrice(マトリス)600」を発表した。顧客が簡単な操作でアプリケーションを開発できるソフト開発キット(SDK)を備え、使い勝手を高めた。日本では電波法で定めた技術基準に適合した無線機であることを証明する「技適マーク」の認証が取れ次第、発売する。

 DJIは民生用ドローン大手。今後の世界的な市場拡大が期待できる産業用ドローンにも注力している。マトリス600はSDKによりユーザーが飛行航路設定などのアプリを自由に設定できる。

 高い信頼性を持つ「A3フライトコントローラー」により、安全で効率的な飛行が可能。蓄電池も多重化し、40分間飛行できる。また、大容量データの映像を送信できるモジュール「ライトブリッジ」も採り入れた。価格は52万円(消費税抜き)。

日刊工業新聞2016年4月29日



デンソーは「世界最高水準」を謳う


 デンソーは8日、産業用無人航空機(ドローン)市場に参入すると発表した。まずは道路橋など社会インフラ点検用として投入する。試作機(写真)を完成しており、自動車部品で培ったセンサー、制御技術を活用し、産業用ドローンとして世界最高水準の性能を実現。専門業者と組み点検サービス事業に乗り出す計画で、2016年後半に試行を始める。

 ラジコンヘリコプターなどを開発・製造するヒロボー(広島県府中市)と共同開発した。デンソーが制御部を、ヒロボーが機体を、それぞれ担当した。

 制御部の「D-CORE」は、羽根の角度を変えられる可変ピッチ機構を産業用ドローンとして世界で初めて導入した。上昇力しか出せない通常の固定ピッチとは異なり、下降力も出せるため、構造物に最短60センチメートルまで近接できる。

 定めた位置や姿勢を維持しやすく強風にも強い。垂直下降ができるため点検作業時間の短縮も図れる。サイズは最大箇所の幅が1040ミリメートル。機体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で重量4・7キログラム。カメラなどを運搬できるペイロード最大重量は2キログラム。今後、実用化に向け改良を進め、自動操縦技術や構造物の損傷の程度を判断する画像解析技術なども開発する。

 国は2018年から老朽化したインフラに対し5年に1回の点検を義務付けるため、人手を補うドローンの活用が本格化するとみられる。デンソーはその需要を狙い、建設コンサルタント会社などと組んで点検サービス事業を始める。

日刊工業新聞社電子版2016年4月9日



明 豊

明 豊
10月26日
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それほどびっくりした数字ではない。セット(完成品)メーカーが強くなければ、デバイスや製造装置も育っていかないのはほかの製品も見てもそうなので、ドローンがハードウエアで儲けるかは別にしても、日本にドローン産業をけん引する企業がもっと出てこないと。

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