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三分でも七分でも…おかゆを簡単に炊ける施設向け全自動炊飯器

ISEKIトータルライフ、19年まで発売
三分でも七分でも…おかゆを簡単に炊ける施設向け全自動炊飯器

展示会で複数のおかゆを配布し、売れ筋を探る(通常の自動炊飯器)

 ISEKIトータルライフサービス(東京都荒川区、富久誠社長、03・3805・7955)は、病院や介護施設向けなどに、簡単におかゆができる全自動炊飯器を開発する。試作版を年内にも開発し、売れ筋や顧客の需要を見た上で、2019年をめどに発売する。価格は300万円程度になる模様。高齢化で需要が見込めると判断した。

 おかゆはやわらかさで「三分がゆ」「五分がゆ」「七分がゆ」などさまざまあり、コメや水分を入れる量が異なる。炊飯時間も白米の約3倍と長く、経験やノウハウが必要となる。開発する炊飯器では、材料の量や炊飯時間などを数値化し、おかゆの種類と量を入力するだけで、おかゆを自動でできるようにする。

 おかゆは水加減などが難しいため自動化が困難で、現場の調整作業に頼っているという。固いものが食べられない高齢者施設などではおかゆの需要が高いほか、和食人気や外国人観光客増加などでおかゆの需要が高まるとみられている。

 ISEKIトータルは井関農機の子会社。農業機械で培った“コメ”のノウハウを生かし、少量でも多量でもおいしく炊きあげる自動炊飯器をホテルやレストラン向けに年3億円程度販売している。
日刊工業新聞2018年9月14日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
訪日外国人によるおかゆ需要とは何だろうかと思いましたが、確かに中国では主食になることもありますね。

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