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中小企業の業績、猛暑の影響「マイナス」8割に

電気代の上昇や熱中症対策などコスト増
 日本商工会議所が会員中小企業に「今夏の猛暑による業績への影響」を聞いたところ、「マイナスの影響がある」との回答が82・4%、「プラスの影響がある」は8・0%だった。「影響はない」が14・7%。

 合計100%を超えるが、複数回答のため、「プラス」も「マイナス」の影響もあったとする回答が含まれていることによる。

 具体的なマイナス影響は70・4%の企業が電気代の上昇や熱中症対策などによるコスト増をあげ、32・8%が従業員の労働時間の減少・労働生産性の悪化を、28・5%が製品・サービスの受注・売り上げ減少および客数減少をあげた。

 また、東日本大震災以降の電力料金上昇による影響を聞いたところ、「悪影響がある」との回答が、1年前の調査と比べて6・3ポイント増加し25・8%となった。

 8月16日から22日までの間、全国423商工会議所の会員企業3741社にヒアリングしまとめた。
日刊工業新聞2018年9月11日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
アイスや飲料、エアコンなどは需要増という好影響が叫ばれたので、8割もの中小企業が「マイナス」とは。ただ、確かに電気代や熱中症などのコストを考えると、その回答も頷ける気がします。

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