病院や小・中学校も制震で安全に、突破口は“免震ハイブリッド”
東急建と東京都市大、2020年度に建物に適用
東急建設と東京都市大学の西村功教授との研究チームは、制震構造の主要部材「油圧ダンパー」と免震構造の主要部材「積層ゴム支承」を組み合わせた「新型ハイブリッド構造」の実用化にめどをつけた。従来のパッシブ型制震構造が持つ減衰性を大きく上回る性能を確認。今後、東急建設と西村研究室は工法の開発に取り組み、2020年度をめどに建物へ適用を目指す。
東急建設技術研究所の大型振動台で、実在建物の約4分の1スケールモデルを用いて実験を実施した。過去の代表的な被害地震3種類の地震波加振実験により、実在建物の合理的な構造システムとして実用化できる性能を確認した。
新型ハイブリッド構造は従来のパッシブ型制震構造に比べ、約2倍の地震動に適応できる。このため、従来の制震装置では、設計段階で想定した制震性能の発揮が難しかった病院や小・中学校など中低層建築物への実用化を見込む。
また、工期やコストの面で現実的な地震対策が難しい建物にも、経済的で高性能な制震補強技術として適用できるとみている。
東急建設技術研究所の大型振動台で、実在建物の約4分の1スケールモデルを用いて実験を実施した。過去の代表的な被害地震3種類の地震波加振実験により、実在建物の合理的な構造システムとして実用化できる性能を確認した。
新型ハイブリッド構造は従来のパッシブ型制震構造に比べ、約2倍の地震動に適応できる。このため、従来の制震装置では、設計段階で想定した制震性能の発揮が難しかった病院や小・中学校など中低層建築物への実用化を見込む。
また、工期やコストの面で現実的な地震対策が難しい建物にも、経済的で高性能な制震補強技術として適用できるとみている。
日刊工業新聞2018年9月5日