沖縄の移動に海の選択肢、「那覇-本部」の高速船を実証

第一交通は19年春の事業化目指す

 内閣府沖縄振興局は、那覇市と沖縄県本部町などを結ぶ高速船の運航の実証実験を始めた。交通渋滞の緩和が目的で、路線バスなど陸上交通と連携した周遊観光の促進にもつなげる。第一交通産業グループを事業主体に1―3日と7―9日の運航を予定する。

 那覇―本部間の所要時間は直航便で約90分、片道で消費税込み料金3000円。高速バスでは120分程度かかる。那覇では那覇ふ頭で発着する。直航便は147人乗り、1日3往復。北谷と恩納、名護への経由便は75人乗りで同2往復する。

 実証を経て、第一交通は2019年4月の事業化を見込む。同社グループは沖縄でバス、タクシー事業を展開しており、相乗効果を最大化する。実証にあたり船舶1隻を購入、事業子会社として全額出資で第一マリンサービス(那覇市)を設立した。

 第一交通産業の田中亮一郎社長は「路線バスを海に走らせるイメージ。那覇空港での発着や貨物輸送も検討する」とした。

日刊工業新聞2018年9月5日

三苫 能徳

三苫 能徳
09月06日
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台風21号による関西空港の孤立化で、神戸空港との連絡船が注目されています。記事の案件は短期間の実証実験ですが、事業を受託した第一交通産業は定期運航に意欲を見せています。2隻態勢で運航し、1隻は第一交通が導入した船、もう1隻は長崎の軍艦島ツアーで使われているチャーター船です。冬季は海が荒れるため通年運航は難しそうですが、交通渋滞がひどい沖縄なので、夏だけでも那覇空港発の海上交通ができれば便利です。現在のLCCターミナルが今年度中には空くはずなので、そのまま使えないかな…。沖縄での海と空の連携は、貨物では空港と港の近接化、大型クルーズ船での「フライ&クルーズ」で取り組みが先行しています。

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