オフィスの居眠り、空調と照明で防ぐ
ダイキンとNECがシステム開発
ダイキン工業とNECは25日、まぶたの動きから眠くなりそうな人を検知して、空調や照明で眠気を低減させるシステムを開発したと発表した。眠くなりそうな人の周囲の温度を下げたり、照明を明るくしたりすることで眠気の改善につなげる。オフィス向けの同様の研究は珍しいという。NECは2年以内の実用化を目指す。
体温調節に関わる自律神経機能は、人の覚醒と眠気に関わることが知られている。そこで両社は快適性を損なわずに、脳の興奮度を示す指標「覚醒度」を高められないか調べた。その結果、眠気の兆しが見えた早期の段階で少し涼しい状態を作ると、眠気が改善することを突き止めた。またその状態を短時間で元に戻すと、快適性を損なわないことも明らかにした。
研究グループは覚醒度が低下する兆候として、まぶたの重さに耐える動きに着目。従来の3分の1程度となる毎秒5フレームの映像から、まぶたの重さに耐える動きを捉えた。今回の手法を使えば、処理能力が低い安価な超小型コンピューターでも高精度に覚醒度の低下レベルを推定できる。そのため従来のシステムに比べて、価格を10分の1程度に抑えられるという。
従来は目を閉じている時間や、動きの速いまばたきの回数から覚醒度を推定していた。そのため高速な画像処理を行う高価なパソコンが必要だった。
体温調節に関わる自律神経機能は、人の覚醒と眠気に関わることが知られている。そこで両社は快適性を損なわずに、脳の興奮度を示す指標「覚醒度」を高められないか調べた。その結果、眠気の兆しが見えた早期の段階で少し涼しい状態を作ると、眠気が改善することを突き止めた。またその状態を短時間で元に戻すと、快適性を損なわないことも明らかにした。
研究グループは覚醒度が低下する兆候として、まぶたの重さに耐える動きに着目。従来の3分の1程度となる毎秒5フレームの映像から、まぶたの重さに耐える動きを捉えた。今回の手法を使えば、処理能力が低い安価な超小型コンピューターでも高精度に覚醒度の低下レベルを推定できる。そのため従来のシステムに比べて、価格を10分の1程度に抑えられるという。
従来は目を閉じている時間や、動きの速いまばたきの回数から覚醒度を推定していた。そのため高速な画像処理を行う高価なパソコンが必要だった。
日刊工業新聞2018年7月26日