「沖縄 産業の島へ#04」好調な沖縄観光、魅力を磨く

日刊工業新聞社那覇支局開設記念特集より

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那覇市中心部の観光名所「国際通り屋台村」
 沖縄は言わずと知れた国内屈指の人気観光地だ。LCC(格安航空会社)就航などで、アジアを中心とするインバウンド(訪日外国人)は急増。続々と開業する新施設による魅力向上も相まって、観光地としての人気はさらに高まっている。2019年度には那覇空港第2滑走路も完成予定で、沖縄の求心力は強まる。

観光客数700万人突破、外国人も100万人目前


 沖縄県がまとめた14年度の沖縄県への入域観光客数は、700万人台を初めて突破して約716万人だった。前年度比では9・0%増加し、2年連続過去最高の人数を記録した。その中で外国人観光客数は約98万人と100万人の大台が目前。前年度比57・2%増と急激に伸びた。

 背景には日中関係の冷え込みで遠のいていた中国人観光客が戻ってきたことがある。さらに円安や新規路線の就航や円安、空港・港のターミナル整備など複数の要因がインバウンドの大きな増加につながった。

 一方で沖縄県では21年度に現在から倍増の200万人のインバウンド受け入れを目標としている。施設や店舗側の対応も不可欠だ。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、那覇市)では、パンフレットなどの翻訳、免税システム導入などにかかる経費の助成事業を実施している。

 今後大きな増加が見込まれるイスラム圏からの来訪者には、沖縄県とOCVBで7月23、24日に県内の観光事業者向け「ハラルビジネス講座」を初開催するなど対応力を向上させる。

買い物、飲食、宿泊… 新施設続々オープン


 集客コンテンツである観光施設も続々登場している。イオンは4月、沖縄県北中城村にショッピングセンター「イオンモール沖縄ライカム」を開業した。県内最大級の規模で、地元客だけでなく多くの観光客を集めている。

 またファミリーレストランのロイヤルホスト(東京都世田谷区)はロイヤルホスト沖縄ライカム店で、タブレット端末による多言語対応メニューを導入予定。外国人の来店数の多さを効果検証に活用する動きもある。

 那覇市中心部「国際通り」にも集客力を持った施設がオープンしている。6月には「国際通り屋台村」がオープン。郷土料理などを提供する屋台20店舗が出店。平日の夜でもにぎわいを見せる。沖縄の離島文化や情報を発信する「離島マルシェ」も併設する。

 またドラッグストアや量販店では昼夜を問わず“爆買い”する外国人客が多く、免税専用レジを設ける店舗もある。

 国際通りではホテルの建設ラッシュともいえる状況で、7月2日には高級ホテル「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」が開業。このほか17年にはJR九州がホテル事業で沖縄に初出店する計画。台湾企業など内外の企業がホテル出店を計画している。

 さらに吉本興業(大阪市中央区)が劇場開設などで存在感を高めているほか、県全体ではユー・エス・ジェイ(大阪市此花区)がテーマパークの開業を検討しているなど話題に事欠かない。

日刊工業新聞2015年07月15日 特集「沖縄 産業の島へ」より抜粋

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