車を運転したヒューマノイドの腱悟郎
ヒューマノイド、歩く前に車を運転―。東京大学の浅野悠紀助教らの開発するヒューマノイド「腱悟郎」が二足歩行を果たす前に自動車を運転した。トヨタ車体の超小型電気自動車(EV)「コムス」に乗り、アクセルとブレーキペダルを操作して発進と停車を実現した。
浅野助教は「ロボットにとって座席は狭い。人間を摸した筋骨格を持つヒューマノイドでないと座ることも、運転することも難しい」と説明する。従来のロボットは運転用の車両改造や治具が必要だった。
腱悟郎はワイヤを巻き取ることで筋肉の収縮を再現した腱で駆動するヒューマノイド。身長は167センチメートルで体重が56キログラム。116本の筋肉ユニットで174の関節自由度をもつ。解剖学的には人体と骨格が99%類似している。
人に近い構造を持つため、身体制御に高度な技術が求められ、腱悟郎の二足歩行は実現していない。自らの足で歩く前に座った状態の車の運転を実現した。「ハンドル操作はまだだが、ペダルを踏んで発進停車ができる。次は目で見て環境に応じた運転を実現したい」と浅野助教は意気込む。ヒューマノイドは人間と違う進化の道を歩んでいる。
浅野助教は「ロボットにとって座席は狭い。人間を摸した筋骨格を持つヒューマノイドでないと座ることも、運転することも難しい」と説明する。従来のロボットは運転用の車両改造や治具が必要だった。
腱悟郎はワイヤを巻き取ることで筋肉の収縮を再現した腱で駆動するヒューマノイド。身長は167センチメートルで体重が56キログラム。116本の筋肉ユニットで174の関節自由度をもつ。解剖学的には人体と骨格が99%類似している。
人に近い構造を持つため、身体制御に高度な技術が求められ、腱悟郎の二足歩行は実現していない。自らの足で歩く前に座った状態の車の運転を実現した。「ハンドル操作はまだだが、ペダルを踏んで発進停車ができる。次は目で見て環境に応じた運転を実現したい」と浅野助教は意気込む。ヒューマノイドは人間と違う進化の道を歩んでいる。
日刊工業新聞2018年7月11日