重量半減でも熱量3割増える HV向け新型排熱回収器

フタバ産業が開発

  • 0
  • 20
フタバ産業の新型「POWEREV(パワレヴ)」
 フタバ産業はハイブリッド車(HV)などに使われる排熱回収器で、重さが同社従来品比約半分で、性能を示す熱量を同3割高めた新型を開発した。HVをはじめ電動車が増える中、燃費性能の向上や暖房効率の改善につながる製品として売り込む。既にサンプル出荷を始めており客先での試験などを経て数年内の実用化を目指す。

 排熱回収器は熱交換器を通じて排ガスの熱を回収し、エンジンを早期に温めたり、暖房機器の熱源に使ったりする。現在は主にHVや寒冷地仕様の車に搭載されている。

 同社は「POWEREV(パワレヴ)」の商品名で展開する排熱回収器の新型を開発した。部品の小型化などにより、重量1・3キログラムと従来比約半分にしつつ、回収熱量は3・2キロワットと従来比約3割高めた。

 通常走行時には1―3・5%の燃費性能向上を見込み、暖房を使う冬場の実用燃費では10%以上の向上が見込めるという。

 同社は2006年からトヨタ自動車など向けに排熱回収器を手がけてきた。電動車は電池やモーターなどの搭載スペースが拡大する傾向にあり、既存の排気管や排熱回収器を中心に製品の小型・軽量化を進める。

 一方、排熱回収器で培ったノウハウを農業用の二酸化炭素(CO2)貯留・供給装置などにも応用する。

COMMENT

車の燃費や排ガスに関する規制は世界的に強化されており、特に企業平均燃費(CAFE)方式の規制ではガソリン車を含めてメーカー全体の燃費低減が求められている。今後はフタバ産業もHV以外の車種への排熱回収器の搭載を増やすことを狙う。

関連する記事はこちら

特集