精密加工装置メーカーが全社員にプログラミング教育、狙いは?

桑畑工場で実施したプログラミングコンテスト
 ディスコは2019年度に、全社員を対象にしたプログラミング教育を始める。生産設備の内製化をはじめ、集計業務などの効率化につなげるのが狙い。例えば、工場内のピッキングシステムなどを内製化できれば、既製品に比べて小回りがきくようなシステムの構築につながる。

 ディスコでは約半分の社員が、プログラミングを使って何らかの作業ができるという。一方、装置のプログラミングなどを行うソフトエンジニアは1割程度にとどまる。そのため、エクセルを使った高度な集計作業などはシステム部門に依頼されていた。全社員のプログラミングのスキルを底上げすることで、従来は依頼していた作業を各社員で対応する。プログラミングの知識がある社員は、より高度な作業に従事できるようになる。

 社員向けのプログラミング教育の場として、社内セミナーや勉強会などを想定している。同社の阿部直樹執行役員製造本部長は「ソフトエンジニアは慢性的に不足しているため、社員全員がプログラミングできるような体制を目指す」としている。

 ディスコは外部でもソフトエンジニアを発掘・支援するため、コンピューター言語を使い、いかに素早く正確に課題を解けるかを競うプログラミングコンテストも開いている。6月末に桑畑工場(広島県呉市)で実施した同コンテストには12―55歳の男女62人が参加した。優勝した東京大学の大学院生の秀郁未さんは「難しかったが、実力が出せて良かった」と振り返った。同社は今後もIT人材不足などに対応するため社内外で教育活動を充実していく。

日刊工業新聞2018年7月4日

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平川透
デジタルメディア局
記者・編集者

企業のウェブサイトによると、従業員数は単体で3,757名、連結で4,784名 (2018年5月末現在)。その「約半分の社員が、プログラミングを使って何らかの作業ができる」とのこと。

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