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日本ガイシ、世界最大の太陽光・太陽熱発電所に蓄電池

ドバイへのNAS電池納入は初めて
 日本ガイシはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに電力貯蔵用のナトリウム硫黄(NAS)電池(写真)を納入した。今夏に稼働する。出力1200キロワットで定格容量は7200キロワット時。受注額は非公表。同社がドバイにNAS電池を納入するのは初めて。

 納入先はドバイ南部に建設中の太陽光発電所「モハメド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ソーラー・パーク」。同パークは太陽光発電と集光型太陽熱発電で合計出力を30年までに500万キロワットと世界最大規模にする計画で、NAS電池の蓄電と電力安定供給の機能を実証する。

 同社はドバイに隣接するアブダビで合計出力10万8000キロワットのNAS電池の納入実績がある。今回の納入を足がかりに中東での受注拡大を目指す。
(2018年6月25日 環境・エネルギー面)
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
NAS電池は、出力変動の大きな風力発電や太陽光発電と組み合わせて、出力の安定化などに使われています。昼夜間などの電力需要の格差を解決する手段として、東京電力と日本ガイシが共同で研究開発したそうです。

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