柔らかい“だし巻き卵”ロボットが確実に運びます

品川工業所がシステムを開発

 品川工業所(奈良県田原本町、庄野明社長、0744・32・4055)は、自社の自動卵焼機の取り出し部にロボットアームを追加したシステムを開発した。柔らかく取り扱いが難しい焼きたての“だし巻き”なども確実に保持してトレーや次工程のコンベヤーなどに移送できる。価格は3列焼き仕様で1700万円(消費税抜き)、8列焼きが2000万―2100万円(同)。既存顧客の卵焼きラインへ、ロボットを追加する提案も進める。

 ロボットは6軸でデンマークのユニバーサルロボット製。ロボットがステンレス箱を卵焼きにかぶせると、L字トレーが卵焼きの下にスライドし、周りを囲った安定した状態で移送する。トレーはステンレスの板バネ素材。台に密着した状態で卵焼きの下にもぐり込み、卵焼きの破損や取りこぼしを防ぐ。

 焼きたての卵焼きは柔らかく周囲に油分もあるため滑りやすい。このためロボットでつかんだり、運んだりするのは不向きとされていた。食品工場などでは、自動卵焼機の取り出し部に常時人員を配置し、コテなどを使って作業している。ロボットに置き換えれば2、3人分の省人化につながるという。

 同社は自動卵焼機で国内シェア約60%(同社推定)。同社が自社の食品機械とロボットをシステム化するのは始めて。今回のシステムは、システムインテグレーター(SI)を介さず、ハンド部やソフトウエア、電装系などを全て自社で設計して技術を蓄積した。今後、他の食品機械への水平展開を進める。



日刊工業新聞2018年6月12日

葭本 隆太

葭本 隆太
06月12日
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確かに型崩れせずきれいに運んでいます。私が箸で運ぶより上手かも。是非動画もご覧下さい。

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