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今日まで東京おもちゃショー。どうしても行けない人へ、まるっと紹介

今日まで東京おもちゃショー。どうしても行けない人へ、まるっと紹介

タカラトミーのエア駆動の玩具

 国内最大規模の玩具(がんぐ)の展示会「東京おもちゃショー2018」(日本玩具協会主催)が7日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれている。197社が約3万5000点の玩具を展示し、10日までの4日間で来場者16万人以上を見込む。ロボットや飛行ロボット(ドローン)、IoT(モノのインターネット)を活用した最先端の玩具を中心に主な製品を紹介する。

ガンダムのハロと会話


 バンダイ(東京都台東区)はアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するペットロボット「ハロ」を再現した対話型ロボット「ガンシェルジュ ハロ」などを展示。ガンダムの話題を語り合えるほか、スマートフォンと連携してスピーカーや目覚まし機能としても利用できる。話しかけられた方向に向きを変えたり、ゆらゆらと前後左右に揺れたりする。音声認識の人工知能(AI)は日本IBMの技術を使った。価格は税抜き13万8000円で、7月下旬に発売予定。
               

手乗りサイズのピカチュウ


 タカラトミーは、アニメ・ゲーム作品「ポケットモンスター」の人気キャラクター「ピカチュウ」のロボット「ねえ ハロピカ」などを展示。体長約10センチメートルと胸ポケットにも入れられるサイズだ。「ねえ ハロピカ」に話しかけると、ピカチュウが振り向いて、「ピカピカ」「ピカピ!」などと応じる。価格は税抜き2990円。8月4日に発売する。
                 

しゃべるIoT貯金箱


 タカラトミーアーツ(同葛飾区)はIoT貯金箱「おせっかいなスマート貯金箱 バンクワン/バンクニャン」を展示。目標貯金額1万円の100円玉専用「バンクワン」と、同5万円の500円玉専用「バンクニャン」がある。お金を入れると、まばたきや口を動かしながら「きました500円!計算するからね。合計金額は2500円。ネコババしてないニャー」などと話す。Wi―Fi(ワイファイ)に接続し、「天気教えて」「ニュース教えて」と話しかけると、当日の天気やニュースをしゃべる。9月に同9800円で発売。
               

プログラミング教育にトイドローン


 シー・シー・ピー(同台東区)はトイドローン「プログラミングテトラル」などを展示。市販のスマートフォンを使って、飛行パターンを設定した自動飛行や手で描いたルートを飛ばすことが可能。30万画素のカメラで動画・静止画も空撮できる。対象年齢は8歳以上で「プログラミング教育の入り口にもなる」(担当者)。同1万3500円で販売中。
               

開発現場で使いやすい金属3Dプリンター


 ニコンは玩具の金型用途などの市場調査として、半導体露光装置の技術を応用した金属3Dプリンター「光加工機」を展示。デザイン開発部署などに置きやすい小型・低価格が特徴で、今回の展示会の初日から大手玩具メーカー数社から問い合わせがあった。光源にレーザーを使用し、積層精度は100マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。対応材料はステンレス鋼など。発売日は未定だが、価格は5000万円程度を目指している。
                 

4分以上回るジャイロスコープ


 ヨーヨーショップスピンギアを運営する、そろはむ(同八王子市)は、科学玩具としてジャイロスコープなどを展示。NSKマイクロプレシジョン(同千代田区)のボールベアリングを円盤内部に搭載。スタンド上で4分以上の回転を持続する。外周部品はミツミ製作所(同葛飾区)が旋盤で高精度な削り出し加工をしており、軸受を含めて国産にこだわった。8月1日に同2万円で発売する。
              

製造業の現場が分かる!? エア駆動玩具


 タカラトミーはエア駆動の玩具「空気はスゴイぞ!キミが整備士DX トミカ整備工場」などを展示。同社のミニカー「トミカ」を一緒に使って、リフトやレンチツールを空圧で動かすことができる。子どもに製造業の現場を理解させるのに役立つかもしれない。同6800円で10月に発売予定。

気分はダース・ベイダー


 ショウワノート(富山県高岡市)は段ボール製の衣装「着れちゃうダンボール スター・ウォーズ 大人用ダース・ベイダー編」を展示。映画「スター・ウォーズ」に登場する「ダース・ベイダー」にふん装できる。糊やはさみを使わずに簡単に組み立てられるのが特徴。価格は税別3980円。今秋発売予定。
              

スマホで貫通マジック


 テンヨー(東京都江東区)は、スマートフォンを使ったマジック「スマホ イリュージョン」を展示。スマホの画面にハンカチが貫通したように見せることができる。他人からその場で借りたスマホでもでき、テクニックは不要という。同1500円で10月に発売予定。
                    

クルマの旅を疑似体験


 トヨタ自動車は、車の旅を親子で体験できるブース「カマッテ ジャーニー」を出展。子供が約7メートルの直線コースを、スクリーンの設置場所まで運転。周囲220度に旅先の景色が映し出され、車で移動する旅の「楽しさ」を疑似体験できる。運転条件は身長130センチメートル以上。同社は12年から「クルマを親子でもっと身近なものとして感じてもらいたい」として、子供向けコンセプトカー「カマッテ」シリーズを毎年展示している。
                
日刊工業新聞電子版2018年6月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
今日は天気があまり良くないので、屋外で遊ぶよりビッグサイトへ子ども連れで行ってみては。

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