男の頭皮に「ひかり」

20年以降の実用化目指し、毛包器官再生医療の非臨床試験始まる

  • 0
  • 7
新規製造法により作製した再生毛包器官原基(理研提供)
 理化学研究所(理研)とオーガンテクノロジーズ(東京都港区)は男性型脱毛症(AGA)の治療を目指し、毛包器官再生医療の非臨床試験を始める。

 マウスにヒト由来の毛髪のもととなる細胞「再生毛包器官原基」を移植し、4―5カ月観察して安全性と有効性を評価する。2018年内にもヒトを対象とした臨床試験への協議を開始し、20年以降の実用化を目指す。

 一つの毛包から大量の毛包を効率的に培養する方法の開発に成功した。実験では、ヒトの後頭部から正常な頭皮組織を採取し、「上皮性幹細胞」と「毛乳頭細胞」、「色素性幹細胞」の3種類の細胞を取り出し、培養する。

 さらにこれらを組み合わせて、再生毛包器官原基を作製。感染などの汚染を防ぐ品質管理のもと、研究用の細胞として提供する。

 AGAの国内の患者数は1800万人以上といわれる。再生毛包器官原基を移植すると、正常な毛髪のように何度でも毛が生えるという。

 理研の辻孝チームリーダーは「臨床研究ができるほどの人工器官はこれまでなかった。胎児の時期にできる原基の作り方を再現した器官再生の先駆けだ」と語った。

日刊工業新聞2018年6月6日

COMMENT

将来への不安が一つ消えました。ありがとうございます。

関連する記事はこちら

特集