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ドライヤー戦線が面白い!2万円台の高価格帯で勝負

シャープ、頭皮状態をケア。パナソニックは微粒子イオン増量
ドライヤー戦線が面白い!2万円台の高価格帯で勝負

「プラズマクラスタースカルプエステ」

 シャープは独自のアタッチメントで頭皮の状態を整えるドライヤー「プラズマクラスタースカルプエステ」を発売した。頭皮のマッサージをしながらうるおいを保ち、皮脂のバランスも整えるという。消費税抜きの価格は2万5000円前後を想定。月産2000台を計画する。

 ドライヤーの吹き出し口に、手で髪をかき分けるようにマッサージできる樹脂製のアタッチメントを装着できる。また、ふけ・かゆみを抑え、保湿効果があるとする高濃度のプラズマクラスターイオンをドライヤーから頭皮に送る。同社は髪や頭皮をケアできることを訴求し、美容に関心の高い女性層を中心に販売を拡大する考え。

日刊工業新聞2016年11月1日



ダイソンが4万円台で競争激化


 より美しい髪に―。パナソニックは微粒子イオン「ナノイー」の発生量と吹き出し風量を従来に比べて20%増やした高価格帯ヘアドライヤー「ナノケアEH―NA98」を9月1日に発売する。価格は2万1000円(消費税抜き)を想定。月5万5000台の販売を目指す。

 ナノケアシリーズは髪の水分バランスを整える美容機能を持つのが特徴。平均単価3000―5000円の国内ドライヤー市場において、前モデルは2万円の高価格ながら販売数量で約10%の国内シェアを有しトップに位置する。

 1万円を超える高価格帯ドライヤーは、同社が2005年に市場に投入し販売を伸ばしてきた。4月には英ダイソンが4万円台の製品を投入するなど、競争が激しくなりつつある。

(パナソニックのナノケアEH―NA98)

日刊工業新聞2016年7月12日



白物家電「高機能機種を選ぶ傾向」


  日本電機工業会(JEMA)が25日発表した9月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比6・2%増の1873億円と、2カ月ぶりのプラスだった。台風や大雨による天候不順の影響があったものの、ルームエアコンなど高付加価値製品を中心とした更新需要により堅調に推移した。

 製品別では、エアコンの出荷額が同8・3%増の393億円。冷蔵庫は同1・9%増の427億円。いずれも2カ月ぶりのプラスとなった。

 洗濯機はまとめ洗いや大物洗いなどのニーズが引き続き大きく、大容量タイプの製品が好調で、同11・6%増の293億円と3カ月連続プラス。手軽に掃除ができる縦型の需要が伸びた掃除機が同24・0%増の109億円となった。

 その要因についてJEMAは、高機能な高価格品が消費者のニーズと合って売り上げを伸ばしているためと分析。特に買い替えの際に「消費者が経済的な合理性を勘案し、高機能機種を選ぶ傾向が増している」(大手電機メーカー首脳)とみている。2016年度上期(4―9月)の国内出荷額は前年同期比2・4%増の1兆2149億円だった。

日刊工業新聞2016年10月26日

明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
家電は比較的堅調だが、その中でも美容家電はパナソニックやシャープも注力分野。ダイソンに市場を席巻されないように。

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