小型トラック「デュトロ」、エンジン検査時間半分の秘密
小型トラック「デュトロ」、エンジン検査時間半分の秘密
日野自動車は2018年度内に、小型トラック「デュトロ」に搭載するエンジンの外観検査工程に協働ロボットを導入する。同社がエンジンの検査工程にロボットを取り入れるのは初めて。画像診断機能があるロボットと検査員が協働して検査することで、現在3分程度かかっている検査時間を50%程度削減できるとみている。実証実験を重ね、18年度内に生産ラインでの運用を始める。
エンジン生産を手がける新田工場(群馬県太田市)に、可搬重量7キログラムの小型低推力多関節ロボットを2台導入する。
同工場には実証ラインを設けており、画像をどこまで粗くしても判別できるかといった検査データを収集中。200検査項目のうち、ラベルや刻印、電線同士の隙間などの100項目をロボット検査に置き換える。
実証ラインでは、取得したデータが設定した閾値(しきいち)内にあるかで判定しているが、18年度以降はエンジン外観にできたキズなどの判別に人工知能(AI)を採用する方針。
多様なキズを作り出してAIに学習させるか、正しい画像だけを見せるかといったさまざまな方法を検討している。
エンジン生産を手がける新田工場(群馬県太田市)に、可搬重量7キログラムの小型低推力多関節ロボットを2台導入する。
同工場には実証ラインを設けており、画像をどこまで粗くしても判別できるかといった検査データを収集中。200検査項目のうち、ラベルや刻印、電線同士の隙間などの100項目をロボット検査に置き換える。
実証ラインでは、取得したデータが設定した閾値(しきいち)内にあるかで判定しているが、18年度以降はエンジン外観にできたキズなどの判別に人工知能(AI)を採用する方針。
多様なキズを作り出してAIに学習させるか、正しい画像だけを見せるかといったさまざまな方法を検討している。
日刊工業新聞2018年5月17日