「ヴィッツ」東北への生産移管、大幅前倒しへ

今秋めどに。愛知では「RAV4」増産

 トヨタ自動車は10月をめどに、小型車「ヴィッツ」の生産を愛知県から東北に移管する。ヴィッツは2020年に予定する全面改良を機に小型車の生産を担う東北へ移管するとみられていたが、全面改良を待たずに前倒しで実施する。愛知では18年に全面改良するスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」の増産体制を整える。収益拡大のため売れ筋車種の生産量確保や原価低減が重要となる中、生産の効率化を急ぐ。

 ヴィッツを国内で唯一生産する豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)からトヨタ自動車東日本(TMEJ、宮城県大衡村)に生産を移管する。豊田織機は17年度にヴィッツを9万3000台(前年度比8%減)生産した。ヴィッツは次期モデルで車名を海外名「ヤリス」に統一することも検討している。

 TMEJは小型ハイブリッド車(HV)「アクア」や小型車「カローラ」などを生産し、トヨタの小型車生産を集中している。今年からヴィッツの生産も担うが、次期モデルで大型化するカローラの生産はトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)に戻す計画だ。

 一方、豊田織機はRAV4の生産に特化する。18年度の生産計画は23万7000台(前年度比15・6%増)に設定した。RAV4は17年に世界販売が80万台を超え、SUVの需要が拡大する米国では過去最高の約41万台を販売した。次期モデルは18年末に米国で発売し、現在は販売していない国内にも19年春ごろに投入する。

日刊工業新聞2018年5月2日

日刊工業新聞 記者

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05月04日
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トヨタは新設計思想「TNGA」の導入で車両サイズに合わせて生産効率化を進めており、競争力強化のため体制整備を急ぐ。
(日刊工業新聞名古屋支社・今村博之)

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