「MRJ」7月にデモフライト、英航空ショーで
初号機納入は「なんとか守れる」というが…
三菱航空機(愛知県豊山町)の水谷久和社長は18日会見し、航空ショーでは初めて国産小型ジェット旅客機「MRJ」の飛行展示(デモフライト)を実施する方針を明らかにした。7月に英国で開催されるファンボロー国際航空ショーで行う予定。ただ、度重なる開発スケジュールの延期などで新規受注は「具体的な商談に進むところまで来ていない」のが実態。また2018年3月期は2期連続の債務超過に陥る見通しで、会社設立から10年を迎える中、財務面でも厳しい状況が続く。
資本増強について水谷社長は「三菱重工業グループとして事業を続けていくことに変わりはない」と前置きした上で、「先々考える必要性は出てくるのだろう」と明かした。また、追加の受注キャンセルの動きについては「具体的な話は特にない」と述べた。
米国中心の飛行試験が約1900時間に到達するなど2020年半ばの初号機納入は「なんとか守れる」としたが、型式証明の取得に向けて航空当局のパイロットが操縦する「型式証明飛行(TCフライト)」には現時点で至っていない。
18年内にも設計見直しを反映した機体を2機製造し、飛行試験に投入する方針だ。
一方、米ボーイング、欧エアバスが「MRJ」のライバル企業と提携を進めていることについては「事業の在り方が異なる」との見方を示し、「世界が寡占化に行くのは違う」と市場のすみ分けを強調した。
資本増強について水谷社長は「三菱重工業グループとして事業を続けていくことに変わりはない」と前置きした上で、「先々考える必要性は出てくるのだろう」と明かした。また、追加の受注キャンセルの動きについては「具体的な話は特にない」と述べた。
米国中心の飛行試験が約1900時間に到達するなど2020年半ばの初号機納入は「なんとか守れる」としたが、型式証明の取得に向けて航空当局のパイロットが操縦する「型式証明飛行(TCフライト)」には現時点で至っていない。
18年内にも設計見直しを反映した機体を2機製造し、飛行試験に投入する方針だ。
一方、米ボーイング、欧エアバスが「MRJ」のライバル企業と提携を進めていることについては「事業の在り方が異なる」との見方を示し、「世界が寡占化に行くのは違う」と市場のすみ分けを強調した。