工業デザインに日本の伝統色を!DICが300色提案

 DICは日本文化特有の色表現を建材やインテリア、アパレルといった工業デザインに展開する。「日本の伝統色」として開発した色見本300色を季節や地域、時代などの切り口で分け、由来の解説と併せて提案。印刷物の色指定や色合わせという従来用途に加え、デザイナーや建材、アパレルなどのメーカーも使う色彩資料として活用を促す。

 子会社のDICグラフィックス(東京都中央区)が手がける色見本帳「日本の伝統色」で、グラフィックデザイン以外の用途を開拓する。すでに建材や色鉛筆に採用された。まずは豊富な色彩を訴求するとともに、色見本帳が備える“色の公用語”という機能を幅広い分野に浸透させる。中長期では、インクや顔料など事業の拡大にもつなげる。

 例えばアパレル業界には、デザイナーとブランドオーナーが早い段階で共通の色彩イメージを持つことができる利点を訴求。双方のズレを修正し、コスト削減や生産性の向上に寄与する。

 また「紅梅色」や「消炭色」など季節の色、「金色」や「杜若(かきつばた)色」など名古屋地域に根付く色といった視点で容易に絞り込める使い勝手の良さも強調する。カラーガイド由来の色を認定する活動も加速する。

 DICカラーガイドは色を指定したり、プロセス印刷で使うシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色で再現したりする際に用いる。

日刊工業新聞2018年4月11日

明 豊

明 豊
04月15日
この記事のファシリテーター

カラーガイドは1968年創刊で、1―6巻で1289色、日本とフランス、中国の伝統色を掲載した派生版で941色をそろえる。印刷会社やデザイン会社を中心に累計135万部を販売しており、国内シェアは80%以上という。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。