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日立がサーバー・ストレージ生産再編、EMSに委託へ

UMCエレが日立子会社の株式取得
 日立製作所が国内生産体制の再編に乗り出す。サーバーやストレージ(外部記憶装置)などIT関連製品の生産を外部に委託。同製品を生産する子会社株式の過半をユー・エム・シー・エレクトロニクス(UMCエレクトロニクス)が取得する。非注力事業の生産を外部委託することで、IoT(モノのインターネット)などの注力事業や研究開発、ブランド戦略に経営資源を集中する狙いだ。

 UMCエレが株式を取得するのは、日立が16年にIT関連製品の生産体制を統合した日立情報通信マニュファクチャリング(神奈川県秦野市)。

 7月に同社の全株式のうち85・1%を取得し、2021年4月に11・9%の株式を取得する。日立製作所の神奈川県や福島県の事業所の生産設備や建物など資産のほか、約660人の従業員もUMCエレに移管。UMCエレの電子機器製造受託サービス(EMS)を活用して日立ブランドは維持しつつ生産する。

 総合電機メーカーは家電事業を中心に成長し、事業の多角化を進めてきた。近年は幅広い業容をブランド面や生産面ごとに細分化し、再評価する機運が高まっている。
日立がサーバーやストレージを生産する主力拠点

 
日刊工業新聞2018年4月4日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
UMCエレはEMS国内大手。同社会長には元富士通社長の野副州旦氏、社外取締役に元日立製作所副会長の桑原洋氏、豊田自動織機取締役の大塚幹氏など有力な経営者が名を連ねる。ロボットや自動車など業界大手との取引を増やしている。

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