那覇の新バスターミナル、8月完成でにぎわい創出なるか

那覇バスターミナルが入る再開発ビル(イメージ)
 第一交通産業が那覇市に建設中の「那覇バスターミナル」が8月完成、9月末―10月初旬をめどに開業することが分かった。約50台分の地下駐機場を持つ沖縄県内最大のバスターミナル。運行状況の常時対応や4カ国語表示など最新の案内システムを備える。ビル上層階には大型商業施設や県立図書館の入居が決まっており、都市の新たなにぎわい創出が期待される。

 那覇バスターミナルは沖縄都市モノレールの旭橋駅と接しており、同駅周辺地区市街地再開発計画(北工区)の目玉事業に位置付けられてきた。主に第一交通が老朽化した旧バスターミナルの刷新を、沖縄県は県立図書館の増床移転など、官民挙げて県民の利便性向上を目指した。

 ターミナルビルは地下1階、地上11階建てで、延べ床面積6万5000平方メートル。このうち第一交通はバスターミナルを含めた地下1階から3階の一部を取得した。

 モノレールを除くと鉄道がない沖縄ではバスが公共交通機関の柱の一つ。旭橋地区は市街中心部にあり、モノレールが開業した2003年から交通の要衝として再開発計画が本格的に始まった。総面積4万5000平方メートル、総事業費437億円の大型案件で、合同庁舎やホテルなどが入る南工区は開業済み。

 タクシー大手の第一交通産業は沖縄県内にあるバス会社2社を傘下に収めており、路線バスシェアで約70%を占める。

日刊工業新聞2018年3月20日

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

沖縄に新しいランドマークがまた一つ加わります。鉄道のない沖縄にとってバスは重要な公共交通。那覇のある南部と、県の中部、北部を結ぶ唯一の輸送機関でもあります。一方で交通渋滞や複雑な路線など、使いにくさがあることも事実。新ターミナルでは多言語化や地域情報発信などの取り組みも積極化すると見られます。公共交通の利用が増えれば、マイカーやレンタカーの利用にも抑制がかかり、渋滞緩和につながる期待もあります。その意味でも、沖縄のバスはもっと便利になってほしいです。

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