沖縄にどんどん増えるホテル。米ヒルトン3軒目開業「コンラッド開業も考えられる」

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ヒルトン・ワールドワイドのティモシー・ソーパー氏(右)と大戸直樹ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城総支配人
 米国ヒルトン・ワールドワイド(バージニア州)は、那覇市内でホテル「ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城」を開業した。琉球ホテルリゾート那覇(那覇市)の所有施設を受託運営する。20階建てで、客室は333室。宿泊では訪日外国人旅行者(インバウンド)やビジネス需要を見込む。「ダブルツリー」ブランドは県内2軒目。客室やレストラン、宴会場などを順次改装する計画。当面、受託開始前の価格帯を維持する考え。

 ヒルトン運営のホテルとしては沖縄県内3軒目。このほか金武町で「ヒルトン沖縄金武」の開業計画がある。ティモシー・ソーパー日本・韓国・ミクロネシア地区運営最高責任者は、今後の沖縄での事業展開について「石垣島など離島もチャンスの一つ。適正な場所とパートナーがいれば(同社高級ブランドの)『コンラッド』などを開業する考えもある」とした。

ティモシー・ソーパー氏「離島もチャンス」


 ー今後の事業展開は。
 「(運営ホテルを)日本で増やす可能性はある。東京、大阪にもまだ余地がある。例えばロンドンには40のヒルトンがあり、うまくいっている」

 ー沖縄については。
 「石垣島など離島もチャンスの一つ。『ダブルツリー』以外での展開もある。『コンラッド』は世界中のカギになる場所にある。適正な場所、適正なパートナーがいれば、開業する考えもある」

 ー沖縄には高級カテゴリーのホテルを置くだけの市場性がありますか。
 「北アジアを見ると、ビーチリゾートは中国・三亜と沖縄くらいしかない。東南アジアではインドネシアやタイなどになるが、(分類では)『フルサービス』『フォーカス・サービス』ではなく『ラグジュアリー』が多い。沖縄には美しいビーチと澄んだ水がある。沖縄はまだまだインバウンドを呼び込める。大きなマーケットだ。どこかの段階でコンラッドを建設できるのではないか」

 ーインフラ面など沖縄に足りない要素はありますか。
 「(2020年3月完成予定の)那覇空港の第2滑走路は良い材料。足りないとすれば(海外での)知名度だ」

日刊工業新聞2016年7月6日 建設・エネルギー・生活面に加筆

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

どんどん増えるホテル。沖縄では新規ホテル開業の計画が、毎日のように出てきます。(今回のヒルトン首里城は、既存ホテルの運営企業が変わったパターンです。) 観光客増える→ホテル増やす→建設工事の需要も増える、という流れが“過去最高”ともいわれる現在の沖縄の好景気をつくっています。 もちろん、特に外国人観光客は予測を上回るペースで増えている状況で、それは大歓迎なのです。ただ、減る時にはガクンと減る観光需要(特に中国)に対する危機感(とリスクヘッジ)が、あまりないところがあります。沖縄は幾度もそういうことに苦しめられてきたはずなのですが・・・。 好調なだけに、観光「一本足打法」が通用しなくなった時の怖さに、背筋が薄ら寒くなる今日この頃です。

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