コンベヤーに投入する荷下ろし作業にロボットは適用できるか

日立物流が導入、さまざまな形状の段ボール・ケースを画像認識

 物流施設に到着した荷物などをコンベヤーに投入する荷下ろし作業に、ロボットや省力化機器が導入されている。重労働の荷下ろし作業は自動化が難しく、人手に頼らざるをえなかった。荷下ろし作業を自動で行うロボットや、コンテナからの荷下ろしをベルトコンベヤーで行う機器などが稼働している。

 日立物流は今月内にも、神奈川県内の流通系物流施設に、パレット積み荷物の荷下ろし作業を自動で行うロボット「デパレタイザロボット」を導入する。荷姿を事前に登録しなくても、混載パレットからさまざまな形状の段ボール・ケースを画像認識、ロボットハンドで吸着して取り出してコンベヤーに流す。

 1時間当たりの作業量はロボットが300―350個で、400―450個を処理する人手にはかなわない。だが作業者にとって、荷物を持ち上げて運ぶ作業の繰り返しは腰や膝への負担が大きい。このため安全面から自動化への期待が高い。

 導入を前にR&Dセンタ(東京都武蔵村山市)で検証して「立ち上げリスクをミニマム化」(日立物流の佐藤清輝執行役常務)した。同センターでは日立製作所をはじめメーカー各社と共同で、物流施設の作業省力化、自動化につながる技術の実証を進めている。

 ニトリ系物流会社のホームロジスティクス(東京都北区、松浦学社長)は、大阪府内の物流施設でコンテナからの荷下ろしをベルトコンベヤーで行う機器「デバンニングアシストシステム」を稼働させた。コンベヤー先端部は上下左右に動き、リフターに乗った作業者が楽な姿勢を保ちながら、効率的に荷下ろしできる。

 ホームロジは労働環境改善の一環で、荷下ろし作業の負荷軽減を構想し、村田機械と約2年かけて実験と改造を繰り返して実用化にこぎつけた。現在は人手の作業を補助する機器だが「将来的には自動化を目指す」(村田機械の柳井武則執行役員)。
(文=小林広幸)

日刊工業新聞 記者

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01月27日
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物流施設では将来の人手不足が懸念されており、自動化・省力化は不可避。特に荷下ろし作業は、運送業務の付帯作業としてトラック運転手が扱う場面も多く、対価や安全対策の責任分担が明確でない契約外サービスが、物流のコスト構造をゆがめている。物流施設での取り組みが、物流業界の生産性向上や労働環境改善の一助となりそうだ。
(日刊工業新聞第二産業部・小林広幸)

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