箱の大小や混流にも対応、1時間約600個を荷下ろしするロボット

キョウトロボティクスが開発

 Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市、徐剛社長)は、パレットに積まれた荷物の荷下ろし(デパレタイズ)を自動化するロボットシステムを開発した。6月から提供する。独自の画像認識技術を使い、取り出す箱の事前登録を不要にした。価格は5000万円以下にしたい考え。物流関連の企業向けに提案する。

 荷下ろし作業向けロボットの潜在市場は国内で約1000台と言われる。ロボットの採用はまだ少ないが、物流業界では少子高齢化などによる人手不足が深刻で、荷下ろしなど単純作業の自動化が求められている。

 システムは多軸ロボット、3次元ビジョンなどで構成。1時間当たり約600個の荷下ろし作業を想定する。得意の3次元ビジョンセンサー技術を駆使し、箱の大きさや種類を登録せずにすぐ認識できる。

 一般的な荷下ろしロボットシステムは扱う商品が増えるたびに登録が要る。人が行うため手間がかかり、サイズなどの指定を間違えるリスクもある。また、季節の変化で箱の大きさが多少変わるため、ロボットの作業でもミスが発生する懸念がある。

 開発したシステムは、対象の商品はすべて同じ箱でも異なる商品箱の混流でも対応可能。位置の把握に優れるため、位置固定の大がかりな治具なども省くことができる。

 キョウトロボティクスは1月1日に三次元メディアから社名を変更した。独自の3次元ビジョンセンサー単体の販売から物流関連のロボットシステムの提供へと軸足を移している。

日刊工業新聞2018年1月19日

石橋 弘彰

石橋 弘彰
01月20日
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荷下ろしロボットシステムはシステム構築業者が提案を積極化している。特殊なものではMUJIN(東京都墨田区)がカゴ台車に無造作に積まれた複数の商品を取り出すロボットシステムやコンテナから商品を取り出すシステムを開発した。

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