日本酒造りに外国人を積極登用、海外にどんどん売り出す!

世界27カ国に輸出。今後は欧州、南半球地域も

 【神戸】西山酒造場(兵庫県丹波市、西山周三社長、0795・86・0331)は、日本酒造りに関わる蔵人の正社員で外国人採用を増やし、海外の販路を拡大する。今春は台湾人を1人採用する。同社の酒造りの精神が備わった外国人蔵人を育て、自社の日本酒の輸出業務を担うことも想定。現在、中国や米国など世界27カ国に輸出するが、今後は欧州、南半球地域の取引先も増やす。

 外国人採用では2017年8月に米国人の蔵人見習いを1人雇用し、12月に正社員に登用した。

 正社員となったケリー・カミンスキーさんは、「麹(こうじ)の種類や1度Cの温度差で味が変わる酒造りは面白い。勉強して海外の田舎町にも届けたい」としている。

 人口減少などにより日本酒の国内消費拡大が見込めない中、輸出国や数量を増やしていこうと、14年頃から外国人の採用に取り組んできた。過去2人の中国人を採用(現在は帰国のため退社)したこともある。うち1人がかかわる上海の輸出先との取引にも結びついた。

 西山酒造場は清酒「小鼓(こつづみ)」を主力商品とし、海外主要都市への輸出を商社に頼らず独自で販路開拓している。

 同社が海外販路開拓を独自で行うのは「小鼓の造り方、味、品質を分かった上で、輸出先にも思いを持って適切な品質管理をしてほしい」(西山桃子取締役)との考えが背景にある。

日刊工業新聞2018年1月19日

昆 梓紗

昆 梓紗
01月20日
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西山酒造場は、160年以上続く酒蔵。時間はかかりますが、日本酒の繊細な味を守り伝えるには直接取引の方が向いているのかもしれません。

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