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からあげクンを「宇宙日本食」に!課題は衣にあり

ラーメンやようかんなど約30品目が認証済
 からあげクンを宇宙へ―。ローソンは自社のロングセラー商品である唐揚げ「からあげクン」の「宇宙日本食」認証を目指している。宇宙食には、常温で1年半以上の賞味期限があり、食べかすや残りかすを可能な限り出さないといった条件がある。ローソンは2020年の認証取得を目標としている。

 17年2月にプロジェクトを発足。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターのアドバイスなどをもとに、揚げた後のからあげクンを真空凍結乾燥機に入れ、フリーズドライにした。竹増貞信社長は「味はまさにからあげクン」と自信を見せる。

 ただ食べた際に衣が微粉末として散るという課題があり、再度検討。通常のからあげクンよりサイズを小さくし、食べる際に粉が飛び散るリスクを減らした改良版(写真)を作っており、再度、認証に挑戦する予定だ。

 宇宙日本食は国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士のパフォーマンスの維持や向上に役立てる狙いで、JAXAが提供する。ラーメンやようかん、マヨネーズなど約30品目が認証を受けている。
日刊工業新聞2018年1月16日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
健康に特化した店舗を作ったり、ロボットを導入したり、RFIDで流通革命に挑んだりと新たなことに挑戦するローソン。宇宙進出も見据えています。

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