“平成の薩長土肥連合”はうまくいく?

維新150年で広域観光仕掛ける

 明治維新を主導したのは薩摩・長州・土佐・肥前の雄藩だった。維新から150年となる今年、この4藩の後継ともいえる鹿児島、山口、佐賀、高知の4県は“平成の薩長土肥連合”と銘打った共同プロジェクトで、広域観光などに取り組んでいる。

 最も素早かったのは山口県。2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』を機に「やまぐち幕末ISHIN祭」を始動した。高知県は昨年から県内各地で「志国高知幕末維新博」を開催中。佐賀県の「肥前さが幕末維新博覧会」は3月に開幕する。

 鹿児島県は名高い英傑であり、今年の大河ドラマの主人公でもある西郷隆盛を前面に押し出す作戦。「西郷どんどん!かごんま」と題して、ゆかりの地の紹介やイベントを展開中だ。

 明治維新がもたらした身分制度の崩壊は、武士階級の専横に苦しむ庶民から御一新と歓迎された。混乱もあったが、アジアでいち早く近代国家の扉を開いたことは世界に誇れる。

 西郷は明治新政府内で征韓論を唱え、岩倉具視や大久保利通らと対立して下野した。北朝鮮の核開発や韓国との歴史問題など、近年の朝鮮半島とのギクシャクした関係をどう思うだろう。愛犬家としても知られた西郷どんに、戌(いぬ)年の行方を聞いてみたい。

日刊工業新聞2018年1月12日

明 豊

明 豊
01月14日
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