放映があと1年遅ければ…「陸王」の悩み
番組効果で行田市への来訪者も増えているが
『半沢直樹』『下町ロケット』などに続く池井戸潤さん原作のテレビドラマ『陸王』の舞台は、足袋産地である埼玉県行田市。100年続く「こはぜ屋」が、ランニングシューズという新規事業に打って出る物語だ。
潤沢な資金で有望選手を囲い込む大手メーカー。「実績がない」と融資を渋る銀行。壁にぶつかりつつ、諦めない主人公たちの苦闘を描く。
ドラマにリアリティーを求める人もいる。登場する工場には、学校の教室のように従業員とミシンが配置されている。地元関係者によると「足袋づくりは横一列の流れ作業が良く、後工程のミシンが中央に配置されることはない」のだとか。
ドラマは、多数のエキストラを集めたことでも話題になった。毎年元旦に行う実業団対抗の「ニューイヤー駅伝」に、こはぜ屋のシューズを履く選手が出場する群馬県ロケには、7000人以上が集まった。
放送開始以来、行田市への来訪者も増えているという。4月には「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち」として日本遺産に認定されたばかり。
それだけに「放映があと1年遅ければ、もっと準備できたのに」とこぼす市関係者も。地域を描く作品が増える中、地元の悩みも尽きないようだ。
潤沢な資金で有望選手を囲い込む大手メーカー。「実績がない」と融資を渋る銀行。壁にぶつかりつつ、諦めない主人公たちの苦闘を描く。
ドラマにリアリティーを求める人もいる。登場する工場には、学校の教室のように従業員とミシンが配置されている。地元関係者によると「足袋づくりは横一列の流れ作業が良く、後工程のミシンが中央に配置されることはない」のだとか。
ドラマは、多数のエキストラを集めたことでも話題になった。毎年元旦に行う実業団対抗の「ニューイヤー駅伝」に、こはぜ屋のシューズを履く選手が出場する群馬県ロケには、7000人以上が集まった。
放送開始以来、行田市への来訪者も増えているという。4月には「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち」として日本遺産に認定されたばかり。
それだけに「放映があと1年遅ければ、もっと準備できたのに」とこぼす市関係者も。地域を描く作品が増える中、地元の悩みも尽きないようだ。
日刊工業新聞2017年11月24日