芯でボールを捉える確率を高めたゴルフクラブの秘密

ダンロップ、スイング時の“ブレ”のデータを開発に生かす

 ダンロップスポーツが12月9日に発売したゴルフクラブ「ゼクシオ テン」ドライバーは、独自のシミュレーション技術を活用している。“ゴルファーのスイング時の身体のブレ”にフォーカスして得たデータを、製品開発に生かす新しい発想で、ユーザーが芯でボールを捉える確率を前作比14ポイント向上させた。スイング時の身体のブレを最小限に抑えるテンで、ユーザーのゴルフ上達を助け、縮小傾向にある国内ゴルフ市場の活性化を目指す。

 同社は2000年に初代「ゼクシオ」シリーズを発売。9代にわたり17年連続シリーズ国内売り上げ首位を誇る。テンは10代目。独自のシミュレーション技術「デジタルインパクト」でクラブやボールの性能を向上させてきた。

 7代目の「セブン」ではシャフトを含めたクラブ全体の性能向上で飛距離アップを実現。テンでは、スイング中の身体への負荷やシャフトの感覚など「ヒト・感性」に着目した分析へと応用範囲を拡大した。

 テンのシャフト部分は、独自のシャフト構造・剛性設計で、スイング時の人体の前後方向への負荷を低減。また東レと共同開発した新軽量素材を使い、しなり戻りによってボールに当たるスピードを上げることで、打点のバラつきを従来比28%抑制した。

 また、ヘッド設計では、打点分布とフェース、ボディーの剛性を徹底分析。フェース上下の薄肉化やソールの溝設計の改良などで反発性能を強化し、ゴルファーがボールを「芯で捉えた」感覚を覚える領域を同34%広げた。

 この相乗効果により、芯でボールを捉えて気持ちよく飛距離を伸ばす「飛びの芯喰(く)い体験」を提供するという。

日刊工業新聞2017年12月28日

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
12月28日
この記事のファシリテーター

国内ゴルフ市場の拡大障壁の一つに、上達までに時間を要することが挙げられる。芦野武史グローバル商品開発本部クラブ開発部課長は「スイングが定まらないゴルファーもできるだけ楽にプレーできる、テンのような支援が必要」という。
(日刊工業新聞神戸総局・大原佑美子)

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

PRmore

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。