パナソニック、物流業向け無人搬送ロボットに参入

業界で最も薄い無軌道で自律走行を開発、100台を同時制御が可能

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開発した物流向け無人搬送ロボット
 パナソニックは2018年をめどに物流業向け無人搬送ロボット市場に参入する。高さ132ミリメートルと業界で最も薄く、無軌道で自律走行できるロボットを開発した。100台を同時に制御して、倉庫内の搬送作業を大幅に効率化できる。物流業の労働力不足や工場の自動化・省力化といった課題への解決策として、運用システムと組み合わせて提案する。

 開発したロボットは800キログラムの荷物を持ち上げたまま秒速1メートルで走行できる。停止位置で180度回転も可能。物流業の一般的なパレット高さ144ミリメートルよりも低い設計とした。今後、市場調査をさらに進め、耐久性や使い勝手を高めて製品化する。

 あらかじめ走行に必要な電子地図、ルート、荷物位置などを登録する。一般的な無人搬送車(AGV)で必要な床面の軌道が不要なため、経路を容易に変更できる。

 レーザーセンサーを使って壁や障害物を回避し、パレットの位置、形状、脚の間隔を認識して、パレットの中央に潜り込む。Wi―Fi通信で100台を同時に無線制御し、ロボット同士で衝突することなく、空いている停留所を選んで帰還する。

 パナソニックは18年度に企業向け(BツーB)システムで売上高2兆9000億円の目標を掲げる。中でも物流業界向けシステムは航空機向けや食品流通向けと並ぶ重点分野の位置付け。物流分野では宅配便ドライバー用情報端末などを展開してきたが、最近はトラックの運行管理や倉庫業務支援など、より上流に向けたシステム提案を増やしている。

日刊工業新聞2016年10月27日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

ここの分野でのパナソニックは相当に本気。今後、自社で足りないリソースは思い切った戦略提携なども考えられる。

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