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リアルな貨幣の信認を得る儀式。実際の通貨の信認を守る日銀は?

財務省、造幣局で「貨幣大試験」実施。
 財務省は27日、造幣局(大阪市北区)で通貨への信頼維持を目的に「第146次製造貨幣大試験」を実施した。対象は2017年度中に製造された1円から500円までの一般流通貨幣に加え、16年度に製造され前回試験の対象外だった「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念1000円銀貨幣」「第8回アジア冬季競技大会記念1000円銀貨幣」などが含まれた。

 試験には執行官として木原稔財務副大臣が出席。1000枚ごとの集合秤量(ひょうりょう)の方法が採られ、今回計量した3万2620枚全てが公差(法定量目との許容誤差)内に収まった。局員の結果報告を受けて、木原財務副大臣が「適正であることを確認した」と宣言した。
日刊工業新聞2017年11月28日
安東泰志
安東泰志 Ando Yasushi ニューホライズンキャピタル 会長
これは通貨というより、リアルな貨幣の信認を得る儀式。実際の通貨の信認を守るのは日銀であるが、黒田日銀は一貫して通貨価値の毀損を目指しているように見える。フィンテックが中国並みに普及すると、貨幣も目に見える形での信認を得る機会がなくなる。通貨価値を大事にしたい。

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