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国内でユーザーとの繋がりが弱体化したホンダ。「ことづくり」を前面に

東京・横浜で会員制レンタカーカー、カーシェアの気軽さで
国内でユーザーとの繋がりが弱体化したホンダ。「ことづくり」を前面に

ホンダ公式ホームページより

 ホンダはカーシェアリングのように気軽に借りられる会員制レンタカーサービス「エブリ・ゴー」を東京都内と横浜市内でスタートした。好きなときにホームページで車を予約し、無人のステーションから借り出せる。車種は「N―BOX」などの軽、「フィット」などのコンパクト、「フリード」などのミニバン・SUVから選べる。価格は「軽」が8時間までの利用で基本料金が3780円。これに加え1キロメートルあたり15円の距離料金がかかる。12月には大阪府内でもサービスを開始する予定。

 同サービスは各地のホンダ系ディーラー「ホンダカーズ」が運営する。ステーションはホンダカーズ店舗内の駐車場や無人駐車場に設置。利用者は予約車両に搭載された機器にICカード運転免許証をかざすと解錠し、車両を使える。
日刊工業新聞2017年11月27日
中西孝樹
中西孝樹 Nakanishi Takaki ナカニシ自動車産業リサーチ 代表
「ものづくり」と「ことづくり」の両面を強化しようとするのが、現在のホンダの構造改革の中核の取り組みだ。長い目で見れば自動車産業のサービス化は避けられないが、その前に、ユーザーと繋がり、「ことづくり」を生み出し、その結果がブランド強化に結びついていかなければならない。国内市場でのホンダは販売台数は拡大できたが、ユーザーとの繋がりは逆に弱体化していると感じる。

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