堺は、実は酒どころだった!
奮闘する44年ぶり復活の地酒、今度は八段仕込み
【南大阪】堺泉酒造(堺市堺区、西條裕三社長、072・222・0707)は一般的な製法の2倍以上の手間をかけて醸し上げる「八段仕込み」という独自の製法を用いた日本酒「千利休 八段仕込み 純米大吟醸 酣楽酒(かんらくしゅ)=写真」を発売した。酵母の活性を最後まで保ち、濃厚で甘口に仕上げた。720ミリリットル、キリ箱入り。消費税込みの価格は8000円。
日本酒はもろみ造りの段階で、日本酒のもとになる酒母(しゅぼ)をタンクへ入れ、その後、こうじ、蒸し米、水を3回に分けて入れる「三段仕込み」が一般的。「八段仕込み」は、これにさらに5回の仕込みを加える。
【南大阪】堺泉酒造(堺市堺区、西條裕三社長、072・222・0707)は、常温保存が可能な火入れ(加熱処理)した日本酒「千利休」を7月に本格展開する。これまで火入れしていない生酒を製造してきたが、今後はより流通しやすい火入れした日本酒を主力に切り替え、全国に販路を広げる。
発売する「千利休 純米吟醸酒」の消費税込み価格は1・8リットルが5000円、720ミリリットルが2500円。堺泉酒造は今春から火入れ酒の一部販売を始めていたが、今回の純米吟醸酒の発売を機に、主力商品に据える。これまでの生酒は季節限定商品に位置付ける。
生酒では販路が地元の堺市を中心に関西圏に限られていた。火入れした日本酒を本格展開するため、販売会社の堺酒造(堺区)や販売契約を結んでいる伊藤忠食品を通じ、全国販売していく。
2年後をめどに日本酒の生産販売量を現在の約2・5倍となる年約5万リットルに引き上げる計画。売り上げは2年後に6600万円、5年後に1億5600万円を目指す。
堺泉酒造は2014年12月に設立し、酒造りをスタート。明治期に95軒の酒蔵があった堺市も高度成長期までにすべて消滅。そのため千利休は、44年ぶりに復活した地酒として話題となっていた。
日本酒はもろみ造りの段階で、日本酒のもとになる酒母(しゅぼ)をタンクへ入れ、その後、こうじ、蒸し米、水を3回に分けて入れる「三段仕込み」が一般的。「八段仕込み」は、これにさらに5回の仕込みを加える。
日刊工業新聞2017年10月18日
堺泉酒造、「火入れ」を主力に 常温で流通しやすく
【南大阪】堺泉酒造(堺市堺区、西條裕三社長、072・222・0707)は、常温保存が可能な火入れ(加熱処理)した日本酒「千利休」を7月に本格展開する。これまで火入れしていない生酒を製造してきたが、今後はより流通しやすい火入れした日本酒を主力に切り替え、全国に販路を広げる。
発売する「千利休 純米吟醸酒」の消費税込み価格は1・8リットルが5000円、720ミリリットルが2500円。堺泉酒造は今春から火入れ酒の一部販売を始めていたが、今回の純米吟醸酒の発売を機に、主力商品に据える。これまでの生酒は季節限定商品に位置付ける。
生酒では販路が地元の堺市を中心に関西圏に限られていた。火入れした日本酒を本格展開するため、販売会社の堺酒造(堺区)や販売契約を結んでいる伊藤忠食品を通じ、全国販売していく。
2年後をめどに日本酒の生産販売量を現在の約2・5倍となる年約5万リットルに引き上げる計画。売り上げは2年後に6600万円、5年後に1億5600万円を目指す。
堺泉酒造は2014年12月に設立し、酒造りをスタート。明治期に95軒の酒蔵があった堺市も高度成長期までにすべて消滅。そのため千利休は、44年ぶりに復活した地酒として話題となっていた。
日刊工業新聞2017年6月29日