沖縄の電力市場は変わる? イーレックスがバイオマス発電所を建設

2021年3月の営業運転開始を見込む

 イーレックスは沖縄県うるま市に出力4万9000キロワットのバイオマス発電所を建設する。全額出資の発電子会社、沖縄うるまニューエナジー(うるま市)が沖縄県と用地売買契約を結んだ。総工費は200億円以上を見込んでいる。「中城バイオマス発電所」として2021年3月の営業運転開始を予定する。

 発電した電力は、沖縄ガス(那覇市)と共同出資した沖縄ガスニューパワー(同)を通じて沖縄県内で販売する。特別高圧・高圧向けの販売から始め、一般家庭に顧客を広げる。電力の調達先も広げながら、将来は「沖縄県内の(電力需要の)1割弱」(本名均イーレックス社長)を獲得する。

 バイオマス発電所は経済特区「国際物流拠点産業集積地域うるま・沖縄地区」内に置く。敷地面積は約2万8000平方メートル。港湾に近く、燃料となるパームヤシ殻や木質ペレットの輸送、搬入の利便性の高さなどを評価した。

日刊工業新聞2017年10月18日

三苫 能徳

三苫 能徳
10月19日
この記事のファシリテーター

沖縄では他地域と系統連携していないことなどから新電力の参入はわずか。現時点では電源開発(J-POWER)の一部電力などを電源にした事業用の切り替えが、9月30日時点で100件規模。家庭用の選択肢は沖縄電力以外に実質なしという状況です。
イーレックスの本名社長は会見で「沖縄の電力は(設備容量として)余っている」として、発電所建設で自社電源を確保する一方で、余剰電力の活用による価格低下を目指す考えを述べました。
利用者にとっては競争が進んで電力料金が下がることは喜ばしいこと。他方で、沖縄という狭くもあり、同時に離島を含めると広大な県域を持つエリアで、安定した電力供給との両立が確保されていくことに期待します。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。