三菱ふそう、電気トラック普及に弾み 首都圏に急速充電所設置 

 三菱ふそうトラック・バスは、2017年度内にも電気トラック用の急速充電設備を首都圏の販売拠点9カ所に設置する。同社は世界初となる量産型小型電気トラック「eキャンター」を17年内に川崎工場(川崎市中原区)で50台生産する。急速充電1時間程度で約100キロメートルの走行が可能。ただ利用状況次第では、この航続距離を下回る場合もある。充電インフラを早期に整備して電気トラックの普及に弾みを付ける。

 三菱ふそうは17年度内に首都圏九つの販売拠点に急速充電器を1基ずつ設ける。同社が販売拠点に充電設備を設けるのは初めて。同社は7月に川崎工場内の2カ所に、電気トラックが充電できるスペースを確保した急速充電設備「EVパワーチャージャー」を8基設置した。今回、販売拠点に設置する充電設備は川崎工場に設けた設備と同等の性能になるもよう。出力は50キロワットで、約1時間の急速充電で80%の充電ができる。
 
 国内にある電気トラック用の充電設備は現在、川崎工場の8基のみ。電気トラックの普及を後押しするには充電インフラ設備の充実が必要になる。このため、マーク・リストセーヤ社長は「今後、2―3年で国内250カ所の販売拠点に急速充電設備を整備する」との方針を示していた。

 国内生産するeキャンター50台のうち、25台はセブン―イレブン・ジャパンが配送車両に採用することを決めた。三菱ふそうは19年からディーラー販売向けのeキャンターを量産する予定。まずは需要の高い首都圏で充電インフラの環境を整備して、その後に全国に広げる計画だ。

日刊工業新聞2017年10月17日

中西 孝樹

中西 孝樹
10月17日
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商用輸送の電動化の促進は、重要な環境対策の一つであることを忘れてはいけない。積載率とAER(電気航続距離)のバランスを取っていけば、有望な輸送体制を構築することは可能である。そのために、主要拠点に商用車向け急速充電インフラの整備を進めていく社会的な取り組みは重要である。

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