バス・トラック工場、無線で車両位置を管理 

ワイズ・ラブ、「LPWA」で200―300台

 ワイズ・ラブ(堺市北区、内橋義人社長)は、10月にバス・トラック製造工場向けに、新たな無線通信方式「ロー・パワー・ワイド・エリア(LPWA)」を使った車両の位置管理システムを発売する。製造途中の車両は工場敷地内で移動が多いほか、外国人観光客の増加で観光バスの生産台数も増え、車両位置管理が作業者の大きな負担となっている。同システムで車両位置の収集・管理を自動化して負担を軽減し、効率的な生産体制を築く。

 車両位置管理システムは200―300台が管理できる仕様で月額利用料2万5000円(消費税抜き)。車両に置く通信機器と、屋外設置アンテナは別途購入が必要。年10工場へのシステム導入を目指す。

 バス・トラックの製造工場は部品取り付けや塗装といった製造工程途中などに、車両を屋外駐車スペースに一時保管する。保管時の正確な車両位置把握と、現在位置共有が生産性に影響する。従来は作業者が専用ソフトに手入力するなど、煩雑な作業を要していた。

 新システムは加速度センサーを搭載した通信機器を車両のダッシュボードに置き、移動した車両の停車時にGPS(全地球測位システム)との連動で現在位置を特定する。同通信機器がLPWA通信を使い、屋外設置の通信アンテナへ特定した位置情報を送信。作業者はパソコンやスマートフォンで車両位置を確認できる。

 LPWAは、低コストで広域通信できることが特徴。車両に設置する通信機には市販のコイン型電池を使って、1日2―3回の通信で約1年間利用できる。

 ワイズ・ラブは位置情報管理などのシステム設計・開発企業。

日刊工業新聞2017年9月25日

明 豊

明 豊
09月25日
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 IoTの基盤となる無線インフラにおける主導権争い。台風の目は「ロー・パワー・ワイド・エリア(LPWA)」。消費電力が少なく、1基地局当たり数キロメートルをカバーできる新しい通信規格。LPWAは複数方式が乱立するが、勢いがあるのは「ローラWAN」「シグフォックス」の2大勢力。普及の好機に、キャリア(通信事業者)やソリューションベンダーなどによるつばぜり合いを繰り広げている。

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