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JOLED、印刷式有機EL量産へ。1000億円調達

第三者割当増資で資金調達
JOLED、印刷式有機EL量産へ。1000億円調達

JOLEDの印刷方式で作製した有機ELディスプレー

 ジャパンディスプレイ(JDI)の関連会社であるJOLED(東京都千代田区、東入来信博社長、03・5280・1600)は第三者割当増資を実施し、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)の量産に向け資金調達をする方針を固めた。JDI能美工場(石川県能美市)で計画する印刷式有機ELディスプレーの量産向けで1000億円前後とみられる。量産開始は2019年半ば以降を想定している。

 近く、JOLEDが増資に向けた具体的な作業に入る見通し。実用レベルの印刷式有機ELディスプレーを手がけるのは同社のみで、その技術には高い関心が集まっている。顧客やパネルメーカーなど国内外の複数の企業が出資候補者として名乗り出そうだ。
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日刊工業新聞2017年10月4日
政年佐貴惠
政年佐貴惠 Masatoshi Sakie 名古屋支社編集部 記者
現在、有機ELパネルの製造には、気化した有機EL材料を型を使って塗り分ける蒸着方式と、必要な部分に有機EL材料を印刷する方式がある。印刷方式は型や真空環境が不要で、蒸着方式よりも製造コストを削減できる。JOLEDは自社ラインでの量産に加え、パネルメーカーなどと技術ライセンスを結んで量産体制を整備する方針だ。

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