いよいよファナックの“つながる工場”サービス開始

日本発、製造業の大規模プラットフォーム

 ファナックは2日、工場用IoT(モノのインターネット)基盤「フィールド・システム」の販売とサービスの提供を始めた。同システムはメーカーによらず工場内のあらゆる装置をつないで生産に関わる情報を収集分析し、生産性の向上や生産ライン停止の予防などを実現する。

 稼働状況を“見える化”し、加工品質の向上に役立つ情報を提示するアプリケーション(応用ソフト)など2種類のアプリの提供も始めた。

 ファナックはフィールド・システムの導入に必要なサーバーや基本ソフトの提供を開始。産業用ロボットの故障予知などが可能なアプリも提供し、工作機械の加工時間の予測が可能なアプリなどの提供も予定する。アプリを配信する専用サイトを立ち上げ、第三者企業が開発したアプリを認証する体制なども整えた。

今日開幕の「シーテック」で展示


 3日から幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕するエレクトロニクス展示会「シーテック2017」は、商品の展示会からビジネスモデルの展示会へと様変わりした。2017年はIoT(モノのインターネット)などのテーマを踏襲。同テーマを中心に課題解決型ビジネスを訴求する場として運用する。

 アマダホールディングスは、板金加工向けIoTの投入を16日に控える。ユーザーは板金加工機の稼働状況の把握に加え、アマダから加工助言を受けられる。会場ではロボットと曲げ加工機による実演を通じ「機械を止めるのは計画保守時のみ」(同社)とする独自IoTを紹介する。

 一方、IoTに距離を感じる中小事業者が、気軽に工場をスマート化できるシステムも求められている。ジェイテクトは既設設備に機器を装着し、IoT対応にする「アドオン」製品を並べた。工作機械の状態を示す表示灯に後付けする製品を出品。点灯色をセンサーで把握し、最大50台の稼働状況を画面に表示する。稼働実績の確認にも使える。

 ファナックは2日に提供を始めた工場用IoT基盤「フィールド・システム」を展示。工場内のあらゆる装置やセンサーなどから集めた生産情報を、クラウドシステムではなく製造現場に設置したサーバーで処理するエッジコンピューティング技術を紹介した。

『スマートファクトリーJapan2018』
 日刊工業新聞社は「スマートファクトリーJapan 2018」を2018年5月30日(水)~6月1日(金)の日程で、東京ビッグサイトにて開催します。本展示会は、製造工場においてスマートファクトリーを実現するうえで、欠かすことのできない「IoT」や「インダストリー4.0」を搭載した情報管理システムをはじめ、製造設備・装置、その他、生産工場に関する技術・製品を展示公開いたします。
 3回目を迎える今回は「スモールスタート支援ツール」の展示分野を設けたほか、また、同時開催の「2018防災産業展in東京」との連動企画として『スマートファクトリーを支える防災産業ゾーン』、昨年開催した「IoT・AI Innovation Forum」を『IoT・AI Innovationゾーン』として、新たに2つの特設ゾーンを設けます。


「スマートファクトリーJapan 2018」【出展者募集中】


 

日刊工業新聞2017年10月3日

八子 知礼

八子 知礼
10月01日
この記事のファシリテーター

いよいよFANUCの繋がる工場むけプラットフォームがサービス開始。製造業においてここまで大規模なプラットフォームは日本ではほぼ初といってもよいものなので、期待がかかる。現物はCEATECにて展示。

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