スバル関連会社、「777X」対応の工場が動き出す

エーシーエム栃木、7メートル程度の大型のワークも

 エーシーエム栃木(栃木県さくら市、村田雄郎社長)は、同社塩谷工場内に増設した新工場「第2生産棟」を、10月中にも本格稼働させる。当面、航空機向けの主翼と胴体接続部のフェアリング外板を製造する。1階建てで延べ床面積は約1000平方メートル、総投資額は3億円程度。米ボーイングの大型旅客機「777X」など新機種の製造に適した環境を整備するため、新設に踏み切った。

 新工場は、新たにトリム用の5軸マシニングセンター(MC)などを導入し、7メートル程度の大型のワーク(加工対象物)や曲面がある部品の加工にも対応する。これまで従業員が手作業で行っていたトリムを機械化することで加工時間の短縮と省人化につなげる。そのほか、非破壊検査用ロボットを導入し、曲面などがある複雑形状の複合材部品の検査にも対応する。

 工場建屋は今後の部品需要の伸びを想定し、工夫が施されている。部品点数が増えると塗装工程のスペースを増やす必要があるため、塗装前処理の工程で使う集塵装置は移動できるように設置方法を工夫した。そのほか、隣接するエーシーエム栃木敷地への工場拡張も視野に入れ、建屋の一部の壁は簡単に取り壊せるように設計した。

 同社は、村田発條(宇都宮市、高橋純夫社長)とSUBARU(スバル)の共同出資会社で、先端複合材を使って航空機部品や自動車部品などの製造を手がけている。

日刊工業新聞2017年9月21日

長塚 崇寛

長塚 崇寛
09月24日
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777xの初号機引き渡しは2020年で、本年から生産を始める計画だ。日本企業の製造分担は現行の777と同様、主要構造部位の約21%。川崎重工業、三菱重工業、SUBARU、新明和工業、日本飛行機の5社が参画する。これら企業を支えるサプライヤーも、量産開始に向けて準備に余念が無い。

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