大手に新卒人材を堰き止められた!東商が異例の「34歳まで」就職説明会

企業の熱意が氷河期組の心を溶かすか

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大手に人材を堰き止められ、危機感を抱いた中小が説明会実施を要望
 「こりゃたまらん。就職氷河期組もいらっしゃーい」―。東京商工会議所は参加対象を「概ね34歳まで」とした就職説明会を開く。かつて政府から依頼され就職側のために拡大実施したが、今度は真逆。採用難に苦しむ中小企業の要望を受けて行う。企業の熱意が氷河期組の心を溶かすか、注目される。

 東商は9月6、7の両日、東京都千代田区の東商会議室で34歳以下を対象とした「就職ジョブフェア」を開催する。これまでは主に新卒者を対象とした会社合同説明会を開催していたが、このところの“売り手市場化”の進展で学生は大手に流れ、中小企業にはさっぱり来ない。

 7月にも2日間開催したが、訪れた学生は両日で約100人と昨年比でも半減。学生を集められるブースはわずかながら存在したが、聞き手の学生からは熱意が感じられない状況だった。

 同時に開いた就職セミナーにも数人が参加するに過ぎず、困った中小企業が枠を拡大して実施することを要望。急きょ、初めて自ら実施することとした。今回は各回22社、合計44社が参加する。

日刊工業新聞2017年8月29日

COMMENT

東商はかつて2009年度から11年度まで、年度末に政府からの要請を受けて求人対象枠を広げた会社合同説明会の開催に協力をしたことがある。その時は09年度で完全失業率が5・1、有効求人倍率が0・52となり、“就職氷河期”に涙を飲んだ人たちの雇用問題が大きな政治課題になっていたから。景気変動に泣かされるのは学生や求職者ばかりでない様相を呈している。 (日刊工業新聞中小企業部・石掛善久)

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