毛糸や金属の質感をそのままディスプレーに表現
東大が再現技術、円盤を高速回転しプロジェクターで
東京大学大学院情報理工学系研究科の吉田貴寿大学院生と渡辺義浩講師、石川正俊教授は、毛糸や金属、タイルなどの質感をそのままディスプレーに表現できる技術「フィクセル」を開発した。毛糸などを円盤に配置して高速回転させ、回転と同期した光をプロジェクターで当てる。光を当てた場所の材質だけが浮かび上がり、「毛糸でできた絵」のように質感を再現できる。製品の質感確認やエンターテインメントなどに提案していく。
回転盤に8種類の材料を張り付け、毎秒31回の速度で回転させた。そこに毎秒1000フレームの光を高速プロジェクターで照射することで、照射した部分の材質が浮かび上がる仕組みだ。
回転や光の点滅は人間には識別できないことを利用しており、毛糸などの材質がそのまま絵になったように感じる。照射速度は20―30倍まで上げられるため、理論上は700―1000の材質を表現できるという。
実際に色の異なる毛糸を回転させてアニメーションを作成した。回転盤に高さを変えて材料を張り付ければ、高さの違いを利用し、奥行きをアニメーションで表現できる。光の当て方を工夫すると、回転した材料を混ぜたように表現した。
人間の人形と馬の人形を同時に回転させ、半人半獣の「ケンタウロス」のように“合成”して見せることもできる。
回転盤に8種類の材料を張り付け、毎秒31回の速度で回転させた。そこに毎秒1000フレームの光を高速プロジェクターで照射することで、照射した部分の材質が浮かび上がる仕組みだ。
回転や光の点滅は人間には識別できないことを利用しており、毛糸などの材質がそのまま絵になったように感じる。照射速度は20―30倍まで上げられるため、理論上は700―1000の材質を表現できるという。
実際に色の異なる毛糸を回転させてアニメーションを作成した。回転盤に高さを変えて材料を張り付ければ、高さの違いを利用し、奥行きをアニメーションで表現できる。光の当て方を工夫すると、回転した材料を混ぜたように表現した。
人間の人形と馬の人形を同時に回転させ、半人半獣の「ケンタウロス」のように“合成”して見せることもできる。
日刊工業新聞2017年8月22日