ジャパンディスプレイ、独自の有機EL技術をライセンス供与
「蒸着方式」でサムスン対抗軸の形成狙う
ジャパンディスプレイ(JDI)は、スマートフォン向け有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)パネル技術のライセンス供与に向け検討を始める。2019年半ばに量産技術を確立する計画で、20年後半から21年頃からのライセンス事業を視野に入れる。JDIは技術供与によって独自方式の陣営作りを加速し、韓国サムスンディスプレーをはじめとする先行者に対し巻き返しを図る。
スマホ向け有機ELパネルで最初に量産を始めたのは韓国サムスンディスプレーで、圧倒的なシェアを抱える。その実績から中国などのパネルメーカーは、サムスンが採用する製造装置などを取り入れようとしている。
一方、JDIは同社とは別の製造技術を使った有機ELパネルを開発中。しかし後発のため、量産技術が確立しても1社単独では競合に対抗できない可能性が高い。そのため独自技術をライセンス供与することで、次世代有機ELパネル技術の陣営を形成し、技術の標準化を狙う。
JDIが量産試作を進めている有機ELパネルは、製造工程にメタルマスクを使って気化した有機EL材料を塗り分ける「蒸着方式」と呼ばれる方法で、その中でもより高精細で消費電力を抑制できると期待される「アドバンストSBS技術」を採用している。
同社の東入来信博会長兼最高経営責任者(CEO)は「強みを持つパネル駆動技術に加えて、新方式の有機EL技術で十分差別化できる」と自信をみせる。
スマホ向け有機ELパネルで最初に量産を始めたのは韓国サムスンディスプレーで、圧倒的なシェアを抱える。その実績から中国などのパネルメーカーは、サムスンが採用する製造装置などを取り入れようとしている。
一方、JDIは同社とは別の製造技術を使った有機ELパネルを開発中。しかし後発のため、量産技術が確立しても1社単独では競合に対抗できない可能性が高い。そのため独自技術をライセンス供与することで、次世代有機ELパネル技術の陣営を形成し、技術の標準化を狙う。
JDIが量産試作を進めている有機ELパネルは、製造工程にメタルマスクを使って気化した有機EL材料を塗り分ける「蒸着方式」と呼ばれる方法で、その中でもより高精細で消費電力を抑制できると期待される「アドバンストSBS技術」を採用している。
同社の東入来信博会長兼最高経営責任者(CEO)は「強みを持つパネル駆動技術に加えて、新方式の有機EL技術で十分差別化できる」と自信をみせる。
日刊工業新聞2017年8月22日